「カーテンレールがない窓、どうやって目隠しすればいいの?」――引っ越し先の賃貸や、出窓・小窓・室内窓など、カーテンレールが最初から付いていない窓は意外と多いものです。結論からお伝えすると、壁に穴を開けなくてもカーテンやブラインドを取り付ける方法は複数あります。つっぱり棒、粘着式レール、ブラインド、ロールスクリーンなど、窓のサイズや用途に合わせて選べば、賃貸でも問題なく設置できます。
・カーテンレールがない窓が生まれる理由と、まず確認すべきこと
・穴を開けずに設置できる7つの方法と、それぞれの特徴
・賃貸で取り付けるときに押さえておきたい注意点
・レールを後付けする場合の費用相場と手順
カーテンレールがない窓が生まれる理由を知っておこう

賃貸物件の小窓・室内窓にはレールが付かないことが多い
カーテンレールが設置されていない窓のほとんどは、廊下や階段の採光窓、トイレ・浴室の小窓、室内の間仕切り窓です。これらの窓は「目隠しの必要性が低い」と判断されるため、建築時にレールが省略される傾向があります。特に賃貸では、管理コストの都合で小窓にはレールを付けないケースが一般的です。ただし実際に住んでみると、外からの視線が気になったり、日差しがまぶしかったりと、何かしらの対策が必要になることは少なくありません。レールが付いていない=カーテンが付けられない、と思い込まないことが大切です。
出窓・変形窓はレールの取り付けが難しい構造になっている
出窓やアーチ型の窓は、壁面が平らでなかったり奥行きがあったりするため、通常のカーテンレールが物理的に設置しにくい構造です。出窓の場合、窓枠内の天井部分にレールを取り付けるスペースがないこともあります。こうした窓にはテンションポール(つっぱり式)やカーテンワイヤーなど、窓枠の内側で突っ張る方式が向いています。よくある失敗として、出窓の奥行きを測らずにレールを購入してしまい、サイズが合わなかったという例があります。まずは窓枠の幅・高さ・奥行きの3つを正確に測りましょう。
新築・リフォーム後にレール未設置のまま引き渡されるケース
新築住宅では、カーテンレールがオプション扱いになっていることがあります。ハウスメーカーや工務店によっては、カーテンレールは引き渡し後に施主が自分で選ぶ前提の設計です。この場合、窓の上部にはレールを取り付けるための下地(木材やボード補強)が入っていることが多いため、後付けが比較的容易です。一方、リフォームで窓を増設した場合は下地が入っていないこともあるため、壁の構造を確認してから取り付け方法を決める必要があります。下地の有無は、ホームセンターで500円前後で購入できる下地センサーで調べられます。
カーテンレールがない窓には必ず理由がある。まずは「壁に下地があるか」「窓枠の内寸」を確認することが、最適な方法を選ぶ第一歩です。
カーテンレールがない窓に使える設置方法を一覧で比較する
穴を開けない方法と穴を開ける方法の違い
カーテンレールがない窓への対策は、大きく「穴を開けない方法」と「穴を開ける方法」の2つに分かれます。穴を開けない方法にはつっぱり棒・粘着式レール・マグネット式レール・カーテンワイヤーなどがあり、賃貸でも原状回復の心配がありません。穴を開ける方法はビスでレールを固定するため安定性が高く、重いカーテンにも対応できますが、退去時に補修費がかかる可能性があります。選ぶ基準は「賃貸か持ち家か」「カーテンの重さ」「窓の大きさ」の3つです。幅180cm以上の大きな窓に重い遮光カーテンを吊るす場合は、ビス固定のレールが安心です。
7つの方法の特徴を比較表で整理する
ここでは、カーテンレールがない窓に使える主な方法を7つに絞り、それぞれの特徴を比較します。費用・対応できる窓幅・耐荷重・賃貸での使いやすさを一覧にまとめました。
| 方法 | 費用目安 | 対応幅 | 耐荷重 | 賃貸 |
|---|---|---|---|---|
| つっぱり棒 | 300〜2,000円 | 〜200cm | 1〜8kg | ◎ |
| 粘着式レール | 1,500〜4,000円 | 〜200cm | 2〜5kg | ○ |
| つっぱり式レール | 2,000〜5,000円 | 〜300cm | 3〜10kg | ◎ |
| カーテンワイヤー | 500〜1,500円 | 〜500cm | 1〜3kg | △(要ピン穴) |
| つっぱりロールスクリーン | 3,000〜10,000円 | 〜180cm | − | ◎ |
| つっぱりブラインド | 3,000〜12,000円 | 〜180cm | − | ◎ |
| ビス固定レール(後付け) | 2,000〜5,000円+工事費 | 制限なし | 10kg以上 | ×(要許可) |
この表を見てわかるとおり、賃貸で手軽に取り付けたいならつっぱり棒かつっぱり式レールが第一候補です。一方、持ち家で重い遮光カーテンを使いたい場合は、ビス固定のレール後付けが安定します。
窓のサイズ別に最適な方法を選ぶ考え方
窓のサイズによって適切な方法は変わります。幅90cm以下の小窓ならつっぱり棒1本で十分対応できます。幅90〜180cmの中窓にはつっぱり式レールやつっぱりロールスクリーンが適しています。幅180cmを超える大きな窓は、つっぱり式だと中央がたわみやすくなるため、ビス固定レールの後付けを検討しましょう。よくある失敗は、大きな窓に細いつっぱり棒を使って、カーテンの重みで落下するパターンです。つっぱり棒のパッケージに記載されている「対応幅」と「耐荷重」を必ず確認してください。
方法選びの基準は「賃貸か持ち家か」「窓の幅」「カーテンの重さ」の3つ。迷ったらつっぱり式レールが汎用性が高くおすすめです。
つっぱり棒でカーテンレールがない窓をカバーする方法
つっぱり棒の種類と耐荷重の選び方
つっぱり棒は大きく「バネ式」と「ジャッキ式」の2種類に分かれます。バネ式は内蔵バネの反発力で固定するタイプで、価格は300〜800円程度と安価ですが、耐荷重は1〜3kg程度にとどまります。ジャッキ式はネジを回して突っ張る仕組みで、耐荷重は4〜8kgと高く、幅200cmまで対応できる製品もあります。レースカーテン1枚(幅100cm×丈180cmで約500g)であればバネ式で問題ありませんが、厚手のドレープカーテン(同サイズで約1〜1.5kg)を2枚吊るす場合は合計重量が2〜3kgになるため、ジャッキ式が安心です。注意点として、バネ式は時間の経過とともにバネが弱まり、滑り落ちることがあります。半年に1回は締め直しを意識しましょう。
つっぱり棒でカーテンを吊るす3つの方法
つっぱり棒にカーテンを取り付ける方法は主に3つあります。1つ目は、筒縫い(ポケット)加工されたカーテンを棒に通す方法です。見た目がすっきりしますが、カーテンの開閉がしにくいのがデメリットです。2つ目は、リングクリップを使って吊るす方法です。クリップでカーテンの上端を挟むだけなので、手持ちのカーテンをそのまま使えます。3つ目は、カーテン用のアジャスターフックを使い、つっぱり棒にリングランナーを通して吊るす方法です。通常のカーテンレールに近い使い心地が得られますが、リングランナー分の費用(10個入りで300〜600円程度)が追加でかかります。どの方法でもカーテンの重量がつっぱり棒の耐荷重以内であることが前提です。
つっぱり棒が落ちないようにする固定のコツ
つっぱり棒が落下する原因の8割は「設置面の滑り」です。窓枠が木製やプラスチック製の場合、表面がツルツルしていて摩擦力が足りません。対策として、つっぱり棒の両端に耐震マット(100均で購入可)やゴムシートを挟むと、滑り止め効果で落下リスクが大幅に減ります。また、つっぱり棒は水平に設置するのが基本ですが、わずかに上向き(1〜2度)に傾けて設置すると、カーテンの重みによる下方向の力を分散できます。やりがちな失敗として、つっぱり棒を窓枠より長く伸ばしすぎてしまうケースがあります。棒は伸ばすほど強度が下がるため、対応幅の中間値以内で使うのが理想です。
設置面を乾拭きして、ほこりや油分を取り除く
つっぱり棒の両端に耐震マットまたはゴムシートを貼る
棒を窓枠の内寸+1cm程度に調整して、しっかり突っ張る
設置後にカーテンを掛けて、10秒ほど手を離して落下しないか確認する
つっぱり棒が向かない窓の条件
つっぱり棒は万能ではありません。窓枠の両側が石膏ボードだけで補強がない場合、突っ張る力でボードが凹んだり穴が開いたりすることがあります。また、窓枠の幅が200cmを超える場合は、対応するつっぱり棒の選択肢が限られるうえ、中央部のたわみが目立ちます。浴室など湿気の多い場所では、金属製のつっぱり棒はサビが発生しやすいため、ステンレス製やプラスチック製を選びましょう。こうした条件に当てはまる窓には、次にご紹介する粘着式レールやつっぱり式レールが適しています。
つっぱり棒は「小窓×軽いカーテン」なら最強のコスパ。ただし耐荷重と対応幅を超えると落下リスクが急上昇するため、数値の確認を忘れずに。
粘着式・つっぱり式レールでカーテンレールがない窓に対応する
粘着式カーテンレールの仕組みと選び方
粘着式カーテンレールは、強力な両面テープ(VHBテープなど)で窓枠や壁に固定するタイプです。ネジ穴が一切不要なため、賃貸で原状回復を気にする方に人気があります。耐荷重は製品によって2〜5kg程度で、レースカーテン1〜2枚なら問題なく吊るせます。選ぶ際のポイントは「貼り付け面の素材」です。粘着テープは平滑な面(金属・プラスチック・タイル)に強く接着しますが、ざらざらした壁紙や木目の深い無垢材では十分な接着力が出ないことがあります。購入前に窓枠の素材を確認し、製品の対応素材欄をチェックしましょう。注意点として、貼り直しが難しい製品が多いため、位置決めは慎重に行う必要があります。マスキングテープで仮位置を決めてから貼ると失敗を防げます。
つっぱり式カーテンレールのメリットと取り付け方
つっぱり式カーテンレールは、つっぱり棒と通常のカーテンレールのいいとこ取りをした製品です。ランナー(カーテンを吊るす滑車)が付いているため、カーテンの開閉がスムーズで、見た目も通常のレールと遜色ありません。耐荷重は3〜10kgと幅広く、厚手のドレープカーテンにも対応できる製品があります。取り付けは窓枠内に突っ張るだけで完了し、所要時間は5〜10分程度です。幅の調整はレール本体のスライド機構で行います。デメリットとしては、つっぱり棒より価格が高い(2,000〜5,000円程度)ことと、窓枠の内側にしか設置できないことが挙げられます。窓枠の外側に正面付けしたい場合は、ビス固定レールを検討してください。
マグネット式カーテンレールという新しい選択肢
意外と知られていませんが、マグネットで金属面に固定するカーテンレールも存在します。スチール製の窓枠やキッチンの換気扇カバーなど、磁石がくっつく面であれば工具なしで取り付けられます。取り外しも簡単なので、季節ごとにカーテンの有無を変えたい場合に便利です。ただし、アルミサッシや樹脂サッシには磁石がつかないため、一般的な住宅の窓では使えるシーンが限られます。耐荷重も1〜2kg程度と控えめなので、薄手のカフェカーテンや目隠し用の布を吊るす用途に向いています。金属製の窓枠かどうかは、冷蔵庫用のマグネットを当てて確認するのが手軽です。
粘着式レールを壁紙の上に直接貼ると、剥がすときに壁紙ごと剥がれることがあります。賃貸で使う場合は、先にマスキングテープを壁紙に貼り、その上から粘着レールを取り付けると壁紙を保護できます。ただし、この方法は接着力が下がるため、軽いカーテン限定です。
カーテンレールがない窓におすすめの代替アイテムを比較する
ロールスクリーンは小窓との相性が抜群
ロールスクリーンは生地を巻き取って上下に開閉する窓周りアイテムです。つっぱり式の製品なら穴あけ不要で、カーテンレールがない窓にそのまま取り付けられます。幅30cm〜180cm程度まで対応するサイズ展開があり、特に幅60cm以下の小窓やトイレ・脱衣所の窓にはすっきりした見た目でフィットします。遮光タイプ・採光タイプ・調光タイプなど機能面のバリエーションも豊富です。遮光1級の製品であれば光の透過率が0.01%以下で、日中でもほぼ真っ暗にできます。注意点として、ロールスクリーンは左右に隙間ができやすいため、完全な遮光や防音を求める場合は窓枠よりやや大きめのサイズを選び、枠の外側に設置するのがポイントです。
ブラインドは光の量を細かくコントロールできる
ブラインドは羽根(スラット)の角度を変えることで、光の入り方を自在に調整できるのが最大の強みです。カーテンが「開ける/閉める」の2択なのに対し、ブラインドは0〜180度の間で無段階に調整できます。素材はアルミ・木製(ウッドブラインド)・ファブリックの3種類が主流です。アルミは軽量で2,000〜5,000円程度と手頃ですが、風で揺れるとカチャカチャ音が出るのが弱点です。木製は重厚感があり見た目にも高級ですが、重量が大きく(幅180cmで約5〜8kg)、つっぱり式では対応できないことがあります。初めてブラインドを選ぶ方には、軽量で手入れも簡単なアルミブラインドのつっぱりタイプが扱いやすいでしょう。
カフェカーテンは手軽さとおしゃれさを両立する
カフェカーテンは窓の下半分だけを覆う短いカーテンで、つっぱり棒1本と合わせて使うのが定番です。上半分は開放されるため、目隠しと採光を同時に叶えられます。キッチンの小窓やトイレの窓など、完全に閉め切る必要はないけれど外からの視線は遮りたいという場所にぴったりです。素材はリネン・コットン・ポリエステルが一般的で、価格帯は500〜3,000円程度と手頃です。リネン素材のカフェカーテンは透け感のある自然な風合いが特徴で、光を柔らかく取り込みます。ただし、日焼けによる色褪せが起きやすいため、南向きの窓では1〜2年で交換時期がくることを想定しておきましょう。
| 比較項目 | ロールスクリーン | ブラインド | カフェカーテン |
|---|---|---|---|
| 光の調整 | △(開閉のみ) | ◎(無段階) | △(開閉のみ) |
| 目隠し効果 | ◎ | ○ | △(上半分は開放) |
| 価格帯 | 3,000〜10,000円 | 2,000〜12,000円 | 500〜3,000円 |
| お手入れの手軽さ | ○(拭くだけ) | △(1枚ずつ拭く) | ◎(洗濯可) |
| 向いている窓 | 小窓〜中窓 | 中窓〜大窓 | 小窓 |
窓用フィルムという「布を使わない」選択肢もある
目隠しが主な目的で、光は取り入れたいという場合は、窓用フィルム(ウィンドウフィルム)も選択肢に入ります。水だけで貼れる静電吸着タイプなら賃貸でも使え、剥がした跡も残りません。すりガラス風・ステンドグラス風・ミラータイプなどデザインも多様で、価格は幅90cm×長さ200cmのシートで1,000〜3,000円程度です。遮光性はカーテンに劣りますが、掃除の手間がなく、開閉操作も不要というメリットがあります。デメリットとして、一度貼ると部分的な採光調整ができない点と、結露が多い窓では端から剥がれやすい点が挙げられます。
カーテン以外にもロールスクリーン・ブラインド・窓用フィルムと選択肢は豊富。「何を遮りたいか(視線・光・熱)」を先に決めると、アイテム選びがスムーズになります。
賃貸でカーテンレールがない窓に取り付けるときの注意点

原状回復義務の範囲を正しく理解する
賃貸物件でカーテンレールを取り付ける場合、最も気になるのが退去時の原状回復費用です。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、画鋲やピンの穴は「通常の使用による損耗」とみなされ、原則として借主の負担にはなりません。ただし、ビスやネジで開けた穴は「通常の使用を超える損耗」と判断される可能性が高く、補修費を請求されるケースがあります。穴の直径が目安となり、画鋲(直径約1mm)はOK、ネジ(直径約3〜5mm)はNGという線引きが一般的です。とはいえ、管理会社や大家ごとにルールが異なるため、ビスを使う前には必ず許可を取りましょう。
壁や窓枠を傷つけないための工夫
穴を開けずに取り付ける方法を選んでも、窓枠や壁を傷つけてしまうことがあります。つっぱり棒を強く突っ張りすぎると窓枠に圧迫痕(へこみ)ができ、粘着テープは壁紙を剥がす原因になります。これらを防ぐ工夫として、つっぱり棒の両端にフェルトパッドを貼る方法が有効です。100円ショップの家具用フェルトシールを棒のキャップに貼るだけで、圧迫痕を防止できます。粘着テープを使う場合は、先述のとおりマスキングテープを下地として貼ったうえで両面テープを重ねる「2枚重ね法」が定番です。退去時にマスキングテープごと剥がせば壁紙を傷つけません。
管理会社への確認で押さえておくべき3つの質問
カーテンレールの取り付けについて管理会社に相談する際は、以下の3点を確認しておくとスムーズです。1つ目は「ビス止めは許可されるか」。2つ目は「退去時に原状回復は必要か、またその費用は誰が負担するか」。3つ目は「管理会社指定の業者に依頼する必要があるか」です。口頭での許可はトラブルの元になるため、メールやメッセージなど記録が残る形でやり取りするのがおすすめです。許可が下りた場合でも、どの位置に・何本のビスを打つかを事前に伝えておくと、退去時の認識のずれを防げます。
- つっぱり棒・つっぱり式レール
- 粘着式レール(壁紙保護の工夫あり)
- つっぱりロールスクリーン・ブラインド
- 窓用フィルム(静電吸着タイプ)
- ビス・ネジでのレール固定
- 壁にアンカーを打ち込む方法
- 窓枠にドリルで穴を開ける加工
- 壁紙を剥がして下地を露出させる行為
退去時にトラブルにならないための記録の残し方
入居時に窓周りの状態を写真で記録しておくことが、退去時のトラブル防止に直結します。スマートフォンで日付入りの写真を撮り、窓枠の傷・壁の汚れ・既存の穴などを一通り記録しましょう。管理会社から渡される「入居時チェックシート」がある場合は、窓周りの項目を細かく記入しておきます。取り付け作業後も、設置した状態の写真を残しておくと、退去時に「元からあった傷」と「自分がつけた傷」を区別できます。こうした記録があるだけで、敷金の不当な請求を防げるケースは少なくありません。
賃貸のカーテン取り付けは「穴を開けない方法を選ぶ」「事前に管理会社へ確認する」「入居時の写真を撮る」の3点セットで安心です。
カーテンレールがない窓にレールを後付けする方法と費用
DIYで後付けする場合の手順と必要な道具
持ち家であれば、カーテンレールの後付けをDIYで行うことができます。必要な道具は、電動ドライバー(またはプラスドライバー)・下地センサー・メジャー・鉛筆・水平器の5つです。手順はまず下地センサーで壁内の木材や間柱の位置を探り、レールのブラケット(取り付け金具)をビスで固定します。ブラケットの間隔は50〜60cmが目安で、幅180cmの窓なら3〜4個のブラケットが必要です。レールの取り付け位置は、窓枠の上端から10〜15cm上にするのが標準的です。こうすることでカーテンが窓を完全に覆い、光漏れを防ぎます。注意点として、下地がない場所にビスを打つと石膏ボードが崩れてレールが落下するため、下地の確認は省略しないでください。
業者に依頼する場合の費用相場と選び方
カーテンレールの後付け工事を業者に依頼する場合、費用は1箇所あたり8,000〜15,000円程度が相場とされています(レール本体代込み)。内訳はレール本体が2,000〜5,000円、取り付け工事費が5,000〜10,000円です。装飾性の高いデザインレール(アイアンレール・木製レールなど)を選ぶと、レール本体だけで10,000〜30,000円かかることもあります。業者選びのポイントは「出張費が無料か」「見積もり後のキャンセルは可能か」「取り付け保証があるか」の3点です。ホームセンターのカーテン売り場で購入と取り付けをセットで依頼すると、別々に手配するより2,000〜3,000円程度安くなるケースがあります。※最新の費用は業者の公式サイトでご確認ください。
レールの種類ごとの特徴を知っておく
後付けするカーテンレールには大きく「機能性レール」と「装飾レール」の2種類があります。機能性レールはアルミやスチール製のシンプルな形状で、カーテンの開閉がスムーズでコストも安価(1,000〜3,000円程度)です。新築マンションやアパートに最初から付いているレールの多くはこのタイプです。装飾レールは木製やアイアン製のポール状で、レール自体がインテリアの一部としてデザインされています。見た目にこだわりたい方には装飾レールが向いていますが、カーテンの開閉は機能性レールよりやや重く感じることがあります。2本のレールを上下に並べて取り付ける「ダブルレール」にすれば、レースカーテンとドレープカーテンを同時に使えます。
カーテンレールの「リターン加工」をご存知ですか?レールの両端を壁側に曲げる加工で、カーテンの横からの光漏れを防ぎます。遮光カーテンを使う場合は、リターン加工付きのレールを選ぶと遮光効果が格段に上がります。
窓のタイプ別・カーテンレールがない窓への最適な対処法
出窓にはテンションポールか窓枠内ロールスクリーンが最適
出窓は奥行きがある分、通常のカーテンレールが取り付けにくい構造です。対処法として最も手軽なのは、出窓の内側にテンションポール(つっぱり棒)を渡してカフェカーテンを吊るす方法です。出窓の天板に小物を飾っている場合でも、カーテンの丈を短くすれば干渉しません。もう1つの方法は、出窓の天井面(窓枠の内側上部)にロールスクリーンを取り付けるパターンです。つっぱり式のロールスクリーンなら穴あけ不要で、巻き上げれば出窓のスペースを広く使えます。よくある失敗として、出窓の「窓枠の幅」ではなく「ガラス面の幅」を測ってしまい、ロールスクリーンが窓枠に入らないという事例があります。必ず窓枠の内寸を正確に測ってください。
トイレ・浴室の小窓は防水・防カビ素材を選ぶ
トイレや浴室の小窓は、湿気が多い環境のため素材選びが重要です。コットンやリネンのカーテンは吸湿してカビが生えやすく、2〜3か月で黒い斑点が出ることもあります。こうした水回りの窓には、ポリエステル100%やPVC(ポリ塩化ビニル)素材のカーテン・ブラインドが適しています。ポリエステルは吸水率が0.4%程度と低く、速乾性に優れるため、カビの発生リスクを大幅に抑えられます。浴室用のつっぱりブラインドはアルミスラットに耐水加工が施されており、丸洗いも可能です。価格は3,000〜6,000円程度で、カビ対策のランニングコストを考えると初期投資として妥当な範囲です。
階段・吹き抜けの高い位置にある窓への対処法
階段の途中や吹き抜けの上部にある窓は、手が届かないため取り付けの難易度が上がります。こうした窓にはつっぱり式のロールスクリーンを脚立を使って設置するか、業者に依頼してビス固定レールを取り付けてもらうのが現実的です。高所での作業は危険を伴うため、窓の下端が床から200cm以上の場合は業者への依頼を推奨します。業者に依頼する場合、高所作業の追加費用として3,000〜5,000円程度が加算されることがあります。代替案として、窓用フィルムであれば高所の窓にも1回貼れば完了し、操作の必要がないため手が届かなくても問題ありません。
室内の間仕切り窓やガラスパーティションへの対応
リビングとキッチンの間にあるガラスパーティションや、室内ドアの小窓など、壁ではなくガラス面に目隠しを付けたいケースもあります。ガラス面にはビスが打てないため、粘着式のカフェカーテンクリップや窓用フィルムが主な選択肢です。粘着フックをガラスに貼り、そこにカフェカーテンを引っ掛ける方法は手軽で、フックの耐荷重は1個あたり500g〜1kg程度です。ガラスの透明感を活かしたい場合は、すりガラス風フィルムを部分的に貼ることで、プライバシーと採光を両立できます。注意点として、強化ガラスやペアガラスにフィルムを貼ると熱割れのリスクがあるため、フィルムのパッケージに記載された対応ガラスの種類を確認しましょう。
窓のタイプによって最適解は異なります。出窓→つっぱり棒、水回り→防水素材、高所→フィルムか業者依頼、と覚えておくと迷いません。
まとめ:カーテンレールがない窓でも快適な目隠しは実現できる
カーテンレールがない窓は、賃貸の小窓や出窓、新築のオプション未設置など、さまざまな理由で発生します。しかし、レールがないからといって目隠しや遮光を諦める必要はありません。つっぱり棒・粘着式レール・つっぱり式レール・ロールスクリーン・ブラインド・カフェカーテン・窓用フィルムと、穴を開けずに使えるアイテムだけでも7つの選択肢があります。
大切なのは、窓のサイズ・用途・住まいの条件に合った方法を選ぶことです。最後に、この記事のポイントを整理します。
- カーテンレールがない窓は小窓・出窓・賃貸に多い。まず窓枠の内寸と下地の有無を確認する
- 賃貸で穴を開けたくないなら、つっぱり棒かつっぱり式レールが第一候補
- 小窓にはロールスクリーンやカフェカーテンがすっきり収まる
- つっぱり棒の落下は「耐荷重超過」と「滑り」が原因。耐震マットで対策できる
- 粘着式レールは壁紙保護のためにマスキングテープを下地に貼るのがコツ
- 持ち家でレールを後付けする場合、DIYなら道具代含め3,000〜8,000円程度、業者依頼なら1箇所8,000〜15,000円程度が目安
- 賃貸でビス止めする場合は管理会社に書面で許可を取り、入居時の写真を残しておく
まずは、レールを付けたい窓の幅・高さ・奥行きをメジャーで測ることから始めてみてください。サイズがわかれば、この記事で紹介した方法の中から最適なものを選べます。カーテンレールがないことは不便に感じるかもしれませんが、逆に自由に好みのスタイルを選べるチャンスでもあります。窓周りが整うと、部屋の印象はぐっと変わりますよ。

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