カーテンタッセルとは?種類・素材・付け方まで初心者向けに丸ごと解説

カーテンを買ったときに付属していた帯状の布、なんとなく使っているけれど「これって何のためにあるの?」と思ったことはありませんか。カーテンタッセルとは、カーテンを束ねて窓辺をすっきり見せるためのアイテムです。ただ留めるだけと思われがちですが、種類や素材によって部屋の印象は大きく変わります。

この記事では、カーテンタッセルの基本的な役割から種類ごとの比較、素材の選び方、正しい付け方、部屋別のコーディネート術、よくある失敗パターンまで、初心者の方でもすぐに実践できるように丸ごと解説します。

📌 この記事でわかること

・カーテンタッセルとは何か、基本の役割と仕組み
・6種類のタッセルの特徴と比較
・素材ごとの選び方とコーディネートのコツ
・取り付け位置の正しい決め方と失敗しないポイント

目次

カーテンタッセルとは?役割と基本をやさしく解説

カーテン

カーテンタッセルの意味と3つの役割

カーテンタッセルとは、開けたカーテンを左右にまとめて固定するための帯・紐・装飾品の総称です。英語の「tassel」は本来「房飾り」を意味しますが、日本ではカーテンを束ねるアイテム全般をタッセルと呼んでいます。

タッセルの役割は大きく3つあります。1つ目は「採光の確保」です。カーテンをきちんと束ねることで窓面の露出が約30〜40%増え、日中の自然光を効率よく取り込めます。2つ目は「見た目の整え」で、束ねたカーテンのドレープ(ひだ)が美しく整い、窓辺全体がすっきりとした印象になります。3つ目は「出入りのしやすさ」です。掃き出し窓やベランダへの動線が確保でき、日常の動きがスムーズになります。

カーテンを束ねずにそのまま開けておくと、生地がだらしなく広がって見えやすく、風でばたつく原因にもなります。タッセルは地味に見えて、窓辺の快適さを支える重要なアイテムです。

タッセルがないとどうなる?見た目と機能への影響

結論から言えば、タッセルがなくてもカーテンは使えます。ただし、見た目と機能の両面でデメリットが出てきます。

見た目の面では、開いたカーテンが左右に広がって窓を覆う面積が増え、部屋が狭く暗く見える原因になります。特に幅200cm以上の大きな窓では、束ねない状態だとカーテン生地が左右それぞれ20〜30cmほど窓にかぶさり、せっかくの採光面積が減ってしまいます。

機能面では、窓を開けたときにカーテンが風であおられ、近くに置いた小物を倒したり、汚れやすくなったりします。特にキッチン近くの窓では、火の近くにカーテンが流れる危険性も指摘されています。

「タッセルは見た目だけのもの」と思い込んでいる方が多いのですが、安全面や生地の劣化防止にも関わるアイテムだと知っておくと、選び方の意識が変わるはずです。

タッセルと房掛け(フック)の違いを整理しよう

タッセルと混同されやすいのが「房掛け」です。房掛けとは、壁や窓枠に取り付ける金具のことで、タッセルを引っ掛けるための受け側パーツにあたります。タッセルがカーテンを束ねる「帯」なら、房掛けはその帯を固定する「フック」というイメージです。

カーテンを購入すると共布タッセルが付属するケースが多いですが、房掛けは別売り、もしくは最初から壁に設置されていない場合があります。賃貸住宅では房掛けの取り付け跡が問題になることもあるため、壁に穴を開けたくない場合はマグネットタイプやクリップタイプなど房掛け不要のタッセルを選ぶ方法もあります。

購入前に「タッセル本体」と「房掛け」が別々に必要かどうかを確認しておくと、買い忘れや余計な出費を防げます。

📖 教科書メモ

カーテンタッセルとは「カーテンを束ねる帯や紐」、房掛けは「タッセルを壁に固定する金具」。この2つはセットで考えましょう。

カーテンタッセルの種類は6つ|特徴を一覧で比較

共布タッセル(舟形タッセル)は万能な定番

共布タッセルとは、カーテン本体と同じ生地で作られた帯状のタッセルで、形が船に似ていることから「舟形タッセル」とも呼ばれます。オーダーカーテンや既製カーテンに付属品として付いてくることが多く、最もなじみのあるタイプです。

最大の利点は、カーテンと素材・色がまったく同じため、統一感が出やすいことです。どんなインテリアにも自然に溶け込み、コーディネートで失敗するリスクが低い安心感があります。

一方で、デザインの変化を楽しみにくい点がデメリットです。既製品に付属するものは耐久性が低めの場合もあり、洗濯を繰り返すとカーテン本体より先にヘタることがあります。もし共布タッセルに物足りなさを感じたら、ほかのタイプに替えるだけで窓辺の印象が一気に変わります。

房飾りタッセルでクラシカルな雰囲気に

房飾りタッセルは、紐の先端にふさふさとした糸の束(フリンジ)が付いたタイプです。ヨーロッパの伝統的なインテリアでよく見られ、カーテンに格式や重厚感を加えたいときに向いています。

房飾りの素材はレーヨンやポリエステルが主流で、レーヨン製は光沢がありドレープカーテンとの相性が良い反面、水に弱く洗濯が難しいという特性があります。ポリエステル製は耐久性に優れますが、やや光沢が控えめです。価格帯は1本あたり1,000〜5,000円程度が中心で、手作りの高級品では1万円を超えるものもあります。

注意点として、房飾りタッセルはほこりが溜まりやすいため、こまめなブラッシングが必要です。また、モダンやシンプルなインテリアに合わせると装飾過多に見えるため、部屋のテイストとの相性をよく確認してください。

マグネットタッセルは賃貸住宅の強い味方

マグネットタッセルは、両端に磁石が付いており、カーテン生地を挟み込むようにして固定するタイプです。房掛けが不要なため、壁に穴を開けられない賃貸住宅で重宝されています。

取り付けと取り外しが数秒で済むため、頻繁にカーテンを開閉する掃き出し窓にも向いています。磁力の強さは製品によって異なり、一般的なものでネオジム磁石を使用したタイプが多く見られます。厚手の遮光カーテンを支えるには磁力が足りないケースがあるため、対応する生地の厚さを確認してから購入すると安心です。

やりがちな失敗として、磁力が強すぎるタッセルを薄手のレースカーテンに使うと、生地に挟み跡が付いてしまうことがあります。レース用には磁力が弱めのタイプを選ぶのがポイントです。

ワイヤー・クリップ・ロープタッセルの使いどころ

ワイヤータッセルは金属製のワイヤーを曲げてカーテンを留めるタイプで、自由に形を変えられる柔軟性が特徴です。カーテンのボリュームに合わせてフィットするため、厚手の遮光カーテンからシアーカーテンまで対応できます。モダンな空間やインダストリアルテイストの部屋によく合います。

クリップタッセルはカーテン生地をクリップで直接挟むタイプで、房掛けが不要です。取り付けが簡単な反面、クリップの挟む力が生地を傷める可能性があるため、デリケートな生地には向きません。

ロープタッセルは太めの紐をカーテンに巻き付けて結ぶタイプで、カジュアルやナチュラルなインテリアと相性が良いです。綿・麻・ジュートなど天然素材のロープを選ぶと、リネンカーテンとの組み合わせで統一感が出ます。ただし結び方によってはほどけやすいため、しっかりと固定できる結び方を覚えておく必要があります。

比較項目 共布 房飾り マグネット ワイヤー クリップ ロープ
房掛けの要否 必要 必要 不要 不要 不要 必要
価格帯(1本) 付属品 1,000〜5,000円 500〜2,000円 800〜2,500円 300〜1,500円 500〜3,000円
厚手カーテン対応
デザイン性
お手入れのしやすさ
📖 教科書メモ

迷ったら「房掛けの有無」と「カーテン生地の厚み」の2点で絞り込むのが最短ルートです。賃貸なら房掛け不要のマグネットかクリップが候補になります。

素材別に見るカーテンタッセルの選び方

布製タッセルの特徴と合うカーテン

布製タッセルは、ポリエステル・綿・麻・レーヨンなど繊維素材で作られたタイプの総称です。共布タッセルもこのカテゴリに含まれます。最大の利点は、カーテン生地と同じ「布」の質感が統一感を生みやすい点です。

ポリエステル製は耐久性・速乾性に優れ、洗濯機で洗える製品も多いため、日常使いに向いています。綿や麻のタッセルは風合いがやわらかく、ナチュラルインテリアと好相性です。ただし綿は洗濯で縮みやすく、麻は水シミが残る場合があるため、洗い方には注意が必要です。レーヨン製は光沢が美しい反面、水に弱く型崩れしやすいため、ドライクリーニングが基本となります。

カーテンが無地であれば柄入りの布タッセルでアクセントを付ける、逆にカーテンが柄物なら同系色の無地タッセルで落ち着かせるなど、「カーテンと逆の情報量」を意識するとバランスが取りやすくなります。

金属・ワイヤー製タッセルの特徴と合うカーテン

金属・ワイヤー製タッセルは、スチール・アルミ・真鍮などの素材が使われています。布タッセルにはない硬質な質感が、モダンやインダストリアルスタイルのインテリアにマッチします。

真鍮(しんちゅう)製は経年変化で味わいが増し、アンティーク調のインテリアにも合います。アルミ製は軽量で扱いやすく、価格も手頃です。スチール製は磁力を利用したマグネットタッセルに使われることが多く、しっかりとした固定力があります。

金属製はほこりを拭き取るだけで手入れが完了する手軽さが利点ですが、カーテン生地との摩擦で繊維を傷める可能性がある点には注意してください。特にシルクやオーガンジーなど繊細な生地と組み合わせる場合は、金属部分が直接触れない構造の製品を選びましょう。

ビーズ・天然素材タッセルの特徴と合うカーテン

意外と知られていないのですが、カーテンタッセルの素材は布や金属だけではありません。ウッドビーズ、シェル(貝殻)、ジュート(黄麻)、ラタン(籐)など、天然素材を使ったタッセルも多く販売されています。

ウッドビーズタッセルは1本あたり500〜2,000円程度で、リゾートテイストや和モダンの空間によく合います。シェル素材のタッセルは光を受けると淡い輝きを放ち、夏季のインテリアや海辺のイメージに合わせやすいです。ジュートやラタンは、リネンカーテンやコットンカーテンとの組み合わせで統一感が出ます。

天然素材全般の注意点として、湿気に弱くカビが発生しやすいことが挙げられます。浴室に近い窓や結露しやすい窓では避けた方が無難です。また、直射日光で退色するものもあるため、西日が強い窓には不向きです。

樹脂・シリコン製タッセルの特徴と合うカーテン

樹脂やシリコン製のタッセルは、近年ラインナップが増えているタイプです。カラーバリエーションが豊富で、マグネット内蔵タイプやクリップ型が多いのが特徴です。

シリコン製は水洗いができ、キッチンや洗面所など水回りの窓に適しています。耐熱温度は製品にもよりますが一般的なシリコン素材で約200℃前後とされ、日光による劣化にも強い傾向があります。樹脂製はデザインの自由度が高く、花や動物などのモチーフを模したユニークな形のタッセルも見られます。

デメリットとしては、布製タッセルと比べると「いかにもプラスチック」という質感が目立つ場合があること。リビングのメインカーテンには質感が合わないこともあるため、子ども部屋や家事スペースなどカジュアルな空間で活用するとフィットしやすくなります。

📖 教科書メモ

タッセル素材は「部屋の用途」で絞ると選びやすくなります。水回りならシリコン、リビングなら布か金属、子ども部屋なら樹脂がそれぞれ有力な候補です。

カーテンタッセルとは位置が命|正しい付け方と高さの決め方

タッセルの適切な高さは「カーテン丈の下から3分の1」

タッセルを付ける高さは、カーテンの見栄えを大きく左右します。基本ルールは「カーテン丈の下から約3分の1の高さ」に設置することです。これは黄金比に基づいた分割で、人の目に最もバランスよく映る位置とされています。

たとえば丈200cmのカーテンであれば、床から約66cmの高さが目安です。丈180cmなら約60cm、丈220cmなら約73cmとなります。ただしこの数値はあくまで基本の目安で、窓の形状やカーテンのボリュームによって微調整が必要です。

腰高窓(腰の高さにある小窓)の場合は、窓枠の下端から10〜15cm下あたりにタッセル位置を設定するとバランスが取りやすくなります。窓のサイズに合わせて位置を変える意識を持つだけで、仕上がりの印象がかなり変わります。

房掛け(タッセルフック)の取り付け手順

房掛けの取り付けは、正しい手順で行えば特別な道具は必要ありません。壁の材質に合ったネジと下地があれば、10分程度で完了します。

📋 房掛けの取り付け手順

1

カーテンを実際に束ねてみて、タッセルの理想的な高さを確認する。マスキングテープで壁に仮マークしておくと失敗しにくい

2

窓枠の横端から5〜10cm外側の位置に房掛けの中心を合わせる。壁の下地(柱や間柱)がある場所を下地センサーや叩いた音で確認する

3

下穴をキリやドリルで開け、付属のネジで房掛けを固定する。石膏ボードの場合はアンカーを併用すると強度が増す

4

タッセルを実際に掛けてカーテンを束ね、高さとバランスを最終確認する。左右で高さが揃っているかメジャーでチェック

賃貸住宅で壁に穴を開けられない場合は、粘着テープ式の房掛けが販売されています。耐荷重は製品により異なりますが、一般的なもので約1〜3kg程度です。厚手のカーテン+タッセルの重さが範囲内に収まるかを事前に確認してください。

ドレープカーテンとレースカーテンで位置は変えるべき?

結論として、ドレープカーテン(厚手の遮光カーテンなど)とレースカーテンでは、タッセルの高さを揃えるのが一般的です。左右だけでなく、手前と奥で高さがバラバラだと窓辺全体が雑然として見えます。

ただし、レースカーテンは生地が軽く薄いため、ドレープカーテンと同じ幅で束ねると束が細くなりすぎてバランスが崩れることがあります。レース側はタッセルをやや緩めに巻くか、細めのタッセルを使うと美しくまとまります。

また、レースカーテンにはタッセルを使わないという選択肢もあります。レースを自然に垂らしたままにして、ドレープカーテンだけをタッセルで束ねるスタイルは、窓辺に奥行きが出て抜け感のある印象を作れます。

部屋のスタイル別カーテンタッセルのコーディネート術

ナチュラル・北欧スタイルに合うタッセル選び

ナチュラルや北欧テイストの部屋には、素材感を活かしたタッセルがフィットします。具体的には、綿・麻・ジュートなどの天然繊維ロープタッセルや、ウッドビーズを組み合わせたタッセルが候補です。

色はベージュ、オフホワイト、グレージュなどのアースカラーを選ぶと、木製家具やリネンファブリックとの統一感が出ます。北欧スタイルの場合は、マスタードイエローやダスティブルーなど差し色になるタッセルを1本だけ使うのも手です。アクセントカラーは部屋に使われている色の中から拾うと、浮かずにまとまります。

注意点として、ナチュラル系はシンプルにまとめがちですが、カーテンもタッセルもすべて同じ色にすると単調になり、窓辺が「壁の一部」に見えてしまいます。素材や太さで変化を付ける工夫が必要です。

モダン・シンプルスタイルに合うタッセル選び

モダンやミニマルなインテリアでは、装飾を抑えたすっきりとしたデザインのタッセルが合います。ワイヤータッセル、シンプルな金属製マグネットタッセル、細めのレザーストラップ型などが選択肢です。

カラーはブラック、シルバー、ダークグレーなど無彩色が基本で、カーテンレールやブラインドの金具と色味を揃えると空間に統一感が生まれます。光沢のある素材を選ぶと、シンプルでも安っぽく見えません。

モダン系で陥りやすい失敗は、「目立たないように」と考えてタッセルを極端に細く小さくしすぎること。カーテンのボリュームに対してタッセルが貧弱だと、束ねたカーテンがだらしなく広がり、逆に見栄えが悪くなります。カーテンの幅や生地の厚みに合ったサイズ感のタッセルを選ぶことが大切です。

クラシック・エレガントスタイルに合うタッセル選び

クラシックスタイルのインテリアでは、タッセルが窓辺の「主役級」になれる唯一のスタイルと言えます。房飾りタッセルやフリンジ付きロープタッセル、ゴールドやボルドーカラーのタッセルが定番です。

カーテン生地がベルベットやジャカード織りなど重厚な素材であれば、タッセルも同等の存在感が求められます。細い紐タッセルでは見た目のバランスが取れません。房飾りの長さは15〜25cm程度が標準で、カーテン丈200cm以上の場合は20cm以上の房があると釣り合いが取れるとされています。

価格帯は他のスタイルより高めで、インポート品のハンドメイドタッセルでは1組(2本セット)で1万〜3万円台も珍しくありません。まずは国内メーカーの2,000〜5,000円クラスから試して、好みのボリューム感を把握してから高価格帯に進むのが失敗しにくい順序です。

子ども部屋・カジュアルスタイルに合うタッセル選び

子ども部屋やカジュアルなスペースでは、遊び心のあるデザインと安全性の両立がポイントです。動物やキャラクターをモチーフにした樹脂製タッセルや、カラフルなマグネットタッセルが人気です。

安全面では、小さな子どもがいる家庭ではロープタッセルや長い紐付きの房飾りタッセルは避けた方がよいとされています。紐が首に巻きつく事故のリスクがあるためです。マグネットタッセルやクリップタッセルなら紐がなく、子どもが引っ張ってもカーテンから外れるだけで済みます。

汚れやすい環境なので、水洗いできるシリコン製や樹脂製を選ぶと日常の手入れが楽です。価格も300〜1,500円程度と手頃なものが多いため、成長に合わせてデザインを気軽に変えられるのもメリットです。

📖 教科書メモ

タッセルのコーディネートは「部屋のテイスト→素材→色→サイズ」の順に絞り込むと迷いにくくなります。まず部屋のスタイルに合う素材を決め、そのあとに色とサイズを選ぶのが効率的です。

カーテンタッセル選びでやりがちな失敗と対処法

失敗① カーテンの重さに合わないタッセルを選んでしまう

最も多い失敗が、カーテン生地の重さとタッセルの固定力が合っていないケースです。遮光1級カーテンのような厚手の生地は1枚あたり約2〜4kgの重量があり、磁力の弱いマグネットタッセルやクリップ力の低いタッセルではカーテンの重みで外れてしまいます。

対処法は、購入前に「対応生地の厚さ」や「耐荷重」をスペックで確認することです。マグネットタッセルであればネオジム磁石を採用した製品は保持力が強めで、遮光2級程度のカーテンまでなら対応できるものが多いです。それでも心もとない場合は、房掛けを使う共布タッセルや房飾りタッセルに切り替えた方が確実です。

逆に、薄手のレースカーテンにガッチリ固定するタッセルを使うと、生地に折りジワや跡が付いてしまいます。「重いカーテンには強い固定力」「軽いカーテンにはやさしい固定力」と覚えておきましょう。

失敗② 房掛けの位置を間違えて見栄えが悪くなる

房掛けの高さが適切でないと、カーテン全体のシルエットが崩れます。よくあるのが「高すぎる位置に付けてしまう」パターンで、この場合カーテンの上部だけが引っ張られてV字型にくびれ、下半分がだぶついて見えます。

前述の「カーテン丈の下から3分の1」を守ることが基本ですが、もう一つ見落としがちなのが「壁からの距離」です。房掛けが窓枠に近すぎるとカーテンが窓ガラスに押し付けられ、遠すぎるとタッセルが不自然に引っ張られます。窓枠の横端から5〜10cm外側が適切な距離です。

一度ネジで固定すると位置の変更は壁に穴が残るため、必ずマスキングテープで仮止めしてバランスを確認してから本固定してください。賃貸で穴の心配がある場合は、先に紹介したマグネットタッセルへの切り替えも検討しましょう。

⚠️ 注意

房掛けの位置を失敗すると壁にネジ穴が残ります。賃貸の場合は原状回復の対象になる可能性があるため、取り付け前にマスキングテープで仮位置を確認し、必ず管理会社の規約をチェックしましょう。

失敗③ カーテンの色とタッセルの色がちぐはぐになる

タッセル単体で「かわいい」「おしゃれ」と感じて購入したものの、実際にカーテンに合わせると色が浮いてしまうケースは口コミでもよく見られます。特に、ネット通販で画面上の色味だけで判断すると、届いた実物の色が想像と違うことがあります。

色選びの基本は「カーテンと同系色の濃淡違い」か「カーテンに含まれている差し色を拾う」の2パターンです。たとえばベージュのカーテンならブラウン系のタッセル、ブルー系カーテンならネイビーのタッセルといった同系色の組み合わせが失敗しにくい定番です。

対処法として、初めてタッセルを買い替える場合はカーテンの生地サンプルや切れ端を持って実店舗で色を合わせるのが確実です。通販の場合は返品・交換条件を購入前に確認しておくと、万が一の場合もリカバリーできます。

カーテンタッセルとは長く付き合うもの|お手入れと交換の目安

タッセルのほこり対策と日常のお手入れ

カーテンタッセルは窓辺に常時設置するため、ほこりが溜まりやすいアイテムです。特に房飾りタッセルやロープタッセルはフリンジの隙間にほこりが入り込みやすく、放置すると変色やアレルギーの原因になることもあります。

日常の手入れは、週に1回程度やわらかいブラシか乾いた布でほこりを払うだけで十分です。掃除機のブラシノズルを弱めの吸引力で当てる方法も効率的です。金属・ワイヤー製や樹脂製のタッセルは、湿らせた布で拭くだけで汚れが落ちます。

注意点として、房飾りタッセルを強く引っ張ったり乱暴にブラシを当てたりすると、フリンジの糸がほつれます。根元から毛先に向かってやさしくなでるように払うのがコツです。

洗えるタッセルの洗濯方法

布製タッセルの中には家庭で洗えるものがあります。洗濯表示が付いている製品はその指示に従いましょう。表示がない場合は手洗いが無難です。

手洗いの手順は、30℃以下のぬるま湯に中性洗剤を溶かし、タッセルを5〜10分つけ置きしたあと、やさしく押し洗いします。すすぎは2〜3回、絞るときはタオルに挟んで水分を吸い取る「タオルドライ」が生地を傷めにくいです。乾燥は形を整えてから平干しにしてください。

レーヨン製や装飾パーツ(ビーズ・金具)が付いたタッセルは、水洗いで装飾が外れたり変色したりするリスクがあるため、ドライクリーニングに出すか、表面の汚れだけを部分的に拭き取る方法をおすすめします。

タッセルの交換時期と買い替えの判断基準

タッセルの寿命は素材や使用環境によって異なりますが、布製で3〜5年、金属・樹脂製で5〜7年が一般的な交換目安とされています。以下のサインが出たら買い替えのタイミングです。

✅ まだ使える状態

  • 色味がカーテンと大きくズレていない
  • 固定力(磁力・クリップ力)が十分ある
  • 紐やフリンジにほつれがない
❌ 交換を検討する状態

  • 日焼けや洗濯で色が褪せている
  • マグネットの磁力が弱まりカーテンが落ちる
  • 房飾りの糸切れやほつれが目立つ

カーテン自体を買い替えるタイミング(一般的に5〜10年)で、タッセルも一緒に新調するのが効率的です。カーテンだけ新しくしてタッセルが古いままだと、色褪せや劣化が目立って全体の印象を損ないます。

📖 教科書メモ

タッセルの寿命は布製3〜5年、金属・樹脂製5〜7年が目安。カーテンの買い替え時にセットで新調すると、窓辺全体がリフレッシュされます。

まとめ|カーテンタッセルとは窓辺の印象を左右する小さな主役

カーテンタッセルとは、カーテンを束ねて窓辺を整えるアイテムであり、採光・見た目・安全性の3つの役割を持つ実用品です。「おまけ」のように扱われがちですが、種類や素材を意識して選ぶだけで、部屋の印象がぐっと変わります。

この記事のポイントを振り返ります。

  • カーテンタッセルは大きく分けて共布・房飾り・マグネット・ワイヤー・クリップ・ロープの6種類がある
  • 賃貸住宅で房掛けを付けられない場合は、マグネットタッセルやクリップタッセルが便利
  • タッセルの取り付け高さは「カーテン丈の下から3分の1」が基本。高すぎるとカーテンがV字にくびれる
  • 素材は部屋の用途で選ぶ。リビングには布か金属、水回りにはシリコン、子ども部屋には安全性の高いマグネット型
  • カーテンの厚みとタッセルの固定力のバランスが合っていないと、外れたり生地を傷めたりする原因になる
  • 色選びは「同系色の濃淡違い」か「カーテンの差し色を拾う」が失敗しにくい
  • 交換目安は布製3〜5年、金属・樹脂製5〜7年。カーテンの買い替え時にセットで新調するのが効率的

まずは、今お使いのカーテンに付属しているタッセルを改めて確認してみてください。「なんとなく使っていた付属品」を、部屋のテイストやカーテンの素材に合ったものに替えるだけで、窓辺の景色が驚くほど変わります。この記事を参考に、ご自分のお部屋にぴったりのタッセルを見つけてみてください。

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この記事を書いた人

布や生地のことを調べれば調べるほど「もっと 早く知りたかった」と思うことばかり。リネンのシワに悩んだり、カ ーテン選びで迷ったり、入園グッズの生地がわからなかったり——そんな「布の困った」を解決するために、このサイトを立ち上げました。
素材の特徴やお手入れ方法を、データや仕組みからわかりやすくお伝えしています。

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