news & diary
2023.6.9 fri – 12 mon. 旅するポシャギ -noué- in 京都
ひと針、ひと針、縫うことで、繋がり結ばれた新しいものとこと。昔と今も結ばれて、未来へと繋がっていく。
布のかけらをていねいに組み合わせ、愛情を込めて縫い合わされた1点もののポシャギが窓の光を優しく遮り、美しい影を描く。
今回のLaboratorio quattroポシャギ展は『FLUFFY AND TENDERLY KYOTO』と道を挟んだ『A LITTLE PLACE』で同時開催します。ここ『FLUFFY AND TENDERLY』では、いつもの柔らかいリトアニアリネンと金糸、銀糸の刺繍が美しいポシャギに加えて、ストールにもなる小さなポシャギ、そしてさまざまな色のハギレを組み合わせたステンドグラスのようなポシャギなど、ヨーロッパアンティークと調和するアイテムを展示。『A LITTLE PLACE』では骨董と苧麻のお洋服、そのカケラでつくられたポシャギを展示します。押小路通に面する2軒のお店を行き来して、交互に眺めながら、あなただけの1枚を見つけにいらしてください。
2023.06.9 fri.-12mon. 12:00-18:00
会場:FLUFFY AND TENDERLY KYOTO
京都市中京区橘町616(押小路通麩屋町東南角)
*作家・土屋文美さん( Laboratorio quattro )全日在廊
6/10 sat. 11 sun.は「KENGO COFFEE」喫茶室(ご予約不要)
渡邊健吾さんが自身で焙煎したコーヒーをハンドドリップでお出しします。
コーヒーは、「ミ メリエンダ」のポルボロンと「TEALABO.t」の水出し茶とセットにして提供いたします。お気軽にお越しください。
《旅するポシャギ with FLUFFY AND TENDERLY》
生まれたのはベルギー、青い花をつけて咲き誇っていた。
糸になったのはリトアニア、ふんわり織られて一枚の布になった。
じゃぶじゃぶと洗われたのはイギリス、きれいにロールになってお店に並んだ。
長い船旅を経て、着いたところは神戸。
ちょきちょき切られてちくちく縫われてカーテンになった。
でも残った一部はハギレとなって、カゴにギュッと詰め込まれていた。
そのハギレを手に取り愛おしそうに見つめるのは、Laboratorio quattroの土屋文美さん。それぞれの形に合わせてパッチワークをして、素材を一枚の布に戻すというコンセプトのもとイタリアのステンドグラスから受けたインスピレーションと独創的なアイデアをミックスして、アート作品のような一点もののポシャギに仕立てます。
文美さんの布小物の製作のポリシーは、再生すること。ハギレであったり、小さな瑕疵があったり、在庫として残ってしまったり、商品として販売されるものと品質はまったく同じなのに、行き場を失ってしまった布たちに新しい命を吹き込みます。「新しい布を切って製作をすることはありません。廃棄されてしまう運命のハギレやB反、デッドストックの布に、新しい物語をつくってあげたいんです」と文美さん。
ハギレとなった布は、一枚一枚形が違います。一枚一枚異なるパターンを組み立ててパッチワークをして、手縫いのアクセントをプラスしてつくられるポシャギは、一枚一枚異なる表情をしています。
カーテン製作に伴うハギレをステキな作品に仕立てていただき、これまでに4回の展示会を開催していただきました。ポシャギと京町家の空間の調和を感じていただけるとうれしいです。