「オーダーカーテンが気になるけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「既製品との違いは値段だけ?」——そんな疑問を抱えている方は少なくありません。
結論から言うと、オーダーカーテンは窓のサイズにぴったり合わせられるだけでなく、素材・機能・デザインの選択肢が桁違いに広いため、部屋の快適さと見た目を同時にレベルアップできます。ただし、選び方を間違えると「高かったのに思っていたのと違う」という後悔に直結しやすいのも事実です。
・オーダーカーテンと既製カーテンの具体的な違いと、オーダーが向いている人の特徴
・素材ごとの特性比較(ポリエステル・リネン・コットン・混紡)
・部屋別・目的別のおすすめの選び方と注意点
・主要メーカー6社の特徴と価格相場の目安
この記事では、オーダーカーテン選びで迷わないための知識を素材データや比較表を交えながら整理しています。カーテンは一度取り付けると5年〜10年使うものだからこそ、納得のいく一枚を選びましょう。
オーダーカーテンがおすすめされる理由とは?既製品との違いを解説

オーダーカーテンと既製カーテンの一番の違いは「仕立ての精度」
オーダーカーテンと既製カーテンの最大の差は、窓にぴったり合うサイズで仕立てられるかどうかです。既製カーテンは幅100cm×丈135cm・178cm・200cmなど数パターンしかなく、窓サイズと合わなければ裾が余ったり、光漏れが発生したりします。一方、オーダーカーテンは1cm単位で指定でき、出窓や変形窓にも対応可能です。
仕立てにも明確な差があります。オーダーカーテンは裾に「ウエート」と呼ばれる重りが入り、10cm幅の完全三つ折りで仕上げられるのが標準です。既製カーテンはウエートなし・8cm幅の不完全三つ折りが多く、裾が波打ちやすい傾向があります。
たとえば幅180cm×丈210cmの掃き出し窓の場合、既製品では丈200cmが最も近く、床から10cm浮いた状態になります。見た目の美しさだけでなく、冬場は隙間から冷気が入り込む原因にもなるため、窓まわりの断熱性にも影響します。
「サイズくらい自分で裾上げすれば同じでは?」と考える方もいますが、カーテンの裾処理は専用ミシンが必要で、家庭用ミシンでは重い生地のヒダを均一に縫うのが難しいという点に注意してください。
生地の選択肢は既製品の10倍以上
オーダーカーテンをおすすめする2つ目の理由は、選べる生地の種類が圧倒的に多いことです。大手メーカーのカタログには1社あたり500〜2,000点以上の生地が掲載されており、色・柄・素材・機能を自由に組み合わせられます。
既製カーテンは量産を前提としているため、無地やシンプルな柄が中心で、素材もポリエステル100%がほとんどです。リネンやコットン、ウールといった天然素材や、遮熱・防音・花粉キャッチなどの高機能生地は、オーダーでなければ手に入らないものが多くあります。
とくにリビングやダイニングなど人の目に触れやすい部屋では、インテリアとの調和が重要です。壁紙や家具の色味に合わせて微妙なトーンを選べるのは、オーダーカーテンならではの強みといえます。
ただし、選択肢が多いことは迷いやすいことの裏返しでもあります。何も基準を決めずにショールームに行くと、選びきれずに疲れてしまうケースが多いため、あらかじめ「素材」「色」「必要な機能」の3軸で優先順位を決めておくのがポイントです。
オーダーカーテンと既製品の差は「サイズ精度」「仕立て品質」「生地の選択肢」の3つ。窓に合わないカーテンは見た目だけでなく断熱性にも影響する。
オーダーカーテンが向いている人・既製品で十分な人
オーダーカーテンがとくにおすすめなのは、窓のサイズが規格外の方、カーテンを5年以上使い続ける予定の方、そしてインテリアの色味や素材感にこだわりたい方です。新築やリフォームのタイミングで導入する方が多いのも、長期間使うことを前提にしているからです。
一方、一人暮らしの賃貸で数年以内に引っ越す予定がある場合や、子ども部屋など汚れやすい場所で頻繁に買い替える前提なら、既製品のほうがコストパフォーマンスに優れることもあります。
幅100cm×丈198cmのレースカーテンで比較すると、既製品が2枚1組で約2,860円(税込)なのに対し、同じ生地のオーダー品は約4,620円(税込)で、差はわずか1,760円というケースもあります。「オーダー=高い」というイメージほど価格差が大きくない生地も存在するため、まずは見積もりを取ってから判断するのが賢明です。
注意したいのは、「安いからとりあえず既製品にしよう」と選んだ結果、サイズが合わずに買い直すパターンです。結果的にオーダーより高くついてしまう失敗は口コミでもよく見られます。
オーダーカーテンのおすすめ素材を比較|ポリエステル・リネン・コットン
ポリエステル——コスパと機能性のバランスが最も良い万能素材
オーダーカーテンで最も多く採用されている素材がポリエステルです。シワになりにくく、色あせしにくく、家庭の洗濯機で丸洗いできるため、手入れの手軽さでは群を抜いています。
ポリエステルが選ばれる理由は、繊維の構造にあります。合成繊維のなかでも吸水率が約0.4%と極めて低く、水分を吸いにくい性質がカビの発生を抑え、速乾性にもつながります。遮光・遮熱・UVカットなどの機能加工が施しやすいのもポリエステルの特性です。
価格帯はオーダーカーテンのなかでも手頃で、幅200cm×丈200cmの掃き出し窓1窓分(2枚組)でドレープとレースを合わせて2万〜5万円が目安です。同サイズのリネンカーテンが5万〜10万円程度であることを考えると、半額以下で済むケースも珍しくありません。
デメリットは、天然素材と比べて風合いに柔らかみが少ない点です。光を透かしたときの表情や、風に揺れる自然なドレープ感はリネンやコットンにかないません。見た目より機能性・コスト重視の方に向いています。
リネン——光を透かす表情と経年変化が魅力の天然素材
リネン(亜麻)は、ナチュラルインテリアやカフェ風の空間にぴったりの素材です。光を透かすと繊維の目がほんのりと見え、無機質になりがちな窓辺に柔らかな陰影を生み出します。
リネンの吸水率はコットンの約1.5倍で、湿気を吸って放出するスピードが速いのが特徴です。夏はサラッとした空気感をつくり、冬は繊維内に空気の層を保持して穏やかな保温効果をもたらすとされています。天然繊維のなかでも引っ張り強度が高く、洗うほどに繊維がなじんで柔らかくなる経年変化を楽しめます。
一方、リネンカーテンは洗濯後に約3〜5%の縮みが生じることがあり、これが最大の注意点です。オーダー時に「洗いざらし加工(ウォッシュド加工)」を施した生地を選ぶと、縮み率を1〜2%程度に抑えられます。また、シワが入りやすい性質があるため、「きっちりした見た目がいい」という方には向きません。
遮光性は低いため、寝室のメインカーテンとして使う場合は遮光裏地をつけるか、遮光ロールスクリーンとの併用がおすすめです。
リネンカーテンは約3〜5%縮む可能性がある。ウォッシュド加工済みの生地を選べば縮み率を1〜2%に抑えられる。
コットン——肌なじみの良さと柄の発色に強み
コットン(綿)はプリント柄の発色が美しく、北欧柄や花柄などデザイン性の高いカーテンに多く使われます。肌触りが柔らかく、子ども部屋やナチュラル系の寝室にも相性が良い素材です。
コットンは吸湿性が高く、繊維が水分を取り込むことで室内の湿度調整に寄与するとされています。ただし、吸った水分を放出するスピードはリネンより遅いため、湿度が高い環境ではカビに注意が必要です。
耐久性はポリエステルよりやや劣り、直射日光に長時間さらされると繊維が劣化しやすい傾向があります。西日が強く当たる窓に設置する場合は、UVカットのレースカーテンを手前に重ねて紫外線を和らげる工夫が効果的です。
価格帯はリネンとポリエステルの中間で、同サイズの比較で3万〜7万円程度が目安になります。コットン100%は縮みやシワが出やすいため、ポリエステルとの混紡素材を選ぶと扱いやすさが格段に上がります。
素材スペック比較表——3つの素材を一目で整理
| 比較項目 | ポリエステル | リネン | コットン |
|---|---|---|---|
| 洗濯のしやすさ | ◎(洗濯機OK・速乾) | ○(手洗い推奨・縮みに注意) | ○(洗濯機OK・縮みやすい) |
| 耐久性(日光耐性) | ◎(色あせしにくい) | ○(経年変化で味が出る) | △(紫外線で劣化しやすい) |
| 通気性・調湿性 | △(吸水率0.4%と低い) | ◎(吸放湿スピードが速い) | ○(吸湿性は高いが放湿は遅め) |
| 風合い・ドレープ感 | △(やや硬め) | ◎(自然なドレープ) | ○(柔らかく落ち着いた印象) |
| 価格帯(2枚組・掃き出し窓) | 約2万〜5万円 | 約5万〜10万円 | 約3万〜7万円 |
上の比較表のとおり、機能性とコストのバランスではポリエステル、風合いと経年変化を楽しむならリネン、デザイン性と肌触り重視ならコットンが向いています。迷ったら「ポリエステル×天然繊維」の混紡素材を選ぶと、両方のメリットを取り入れられます。
失敗しないオーダーカーテンのおすすめの選び方5つのポイント

ポイント1:まず「何を優先するか」を決めてから店舗へ行く
オーダーカーテン選びで最も多い失敗は「あれもこれもいい」と目移りした結果、予算を大幅にオーバーするパターンです。来店前に「素材」「色」「必要な機能」「予算」の4項目で優先順位を決めておくと、選択肢を効率よく絞り込めます。
たとえば「遮光性が最優先で、色はグレー系がいい」と決まっていれば、店頭で見るべき生地は全体の1割以下に絞られます。逆に何も決めずにショールームへ行くと、1社あたり500〜2,000点の生地サンプルを前に途方に暮れることになります。
おすすめは、Instagramやカーテンメーカーの施工事例ページで理想のイメージを3〜5枚保存してから来店する方法です。「こんな雰囲気にしたい」という画像があると、スタッフとの認識のズレが格段に減ります。
注意点として、スマホの画面で見た色味と実物の生地の色は光源の違いで異なります。画像はあくまで「方向性を伝えるツール」と割り切り、最終判断は必ず実物の生地サンプルで行いましょう。
来店前に「素材」「色」「機能」「予算」の優先順位を決めておくと、選択肢を効率よく絞り込める。理想のイメージ画像を3〜5枚用意して行くとスタッフとの認識ズレも減る。
ポイント2:窓の採寸は「カーテンレール基準」で正確に
オーダーカーテンの仕上がりを左右するのが採寸です。測るべきは窓枠ではなく「カーテンレールの長さ」と「レールのランナー(フック穴)から裾までの長さ」の2つです。
幅は、レールの両端にある固定ランナーの間の距離を測り、そこに3〜5%のゆとりを加えた数値を注文サイズにします。丈は、腰高窓なら窓枠の下端から15〜20cm長く、掃き出し窓なら床から1〜2cm短くするのが基本です。
メジャーは金属製のコンベックスタイプを使ってください。布製メジャーは200cmを超えるとたわみが生じやすく、1〜2cmの誤差が出ることがあります。
よくある失敗として、レールの長さではなく窓枠内寸を測ってしまうケースがあります。カーテンレールは窓枠より左右に10〜15cm長く設置されていることが多いため、窓枠基準で注文すると幅が20〜30cm足りないカーテンが届くことになります。
ポイント3:生地サンプルは必ず大判で確認する
カタログに付いている小さな生地チップ(5cm×5cm程度)だけで色を判断するのは危険です。カーテンは面積が大きいため、小さいサンプルで見た色より実際に吊るしたときのほうが明るく、薄く感じる「面積効果」が生じます。
多くのメーカーでは無料または500〜1,000円程度で大判サンプル(A4サイズ以上)を取り寄せられます。大判サンプルを実際の窓辺に当てて、朝・昼・夜の3パターンの光で確認するのがおすすめです。
とくに白やアイボリーなど淡い色は、照明の色温度によって黄みが強く出たり青白く見えたりします。LED電球の色味(電球色・昼白色・昼光色)との相性も確認しておくと、「思ったのと色が違う」というガッカリを防げます。
ネット通販でオーダーカーテンを購入する場合はとくに注意が必要です。モニターの色再現は機種ごとに差があるため、必ず事前にサンプル請求をしてから注文しましょう。
ポイント4:遮光等級は「数字」で確認する
「遮光カーテン」と一口に言っても、遮光1級・2級・3級で光の遮り方は大きく異なります。遮光1級は遮光率99.99%以上で、閉めるとほぼ真っ暗になります。遮光2級は99.80〜99.99%未満で、うっすら光を感じる程度。遮光3級は99.40〜99.80%未満で、日中は部屋の輪郭がわかるレベルです。
寝室にはよく「遮光1級がおすすめ」と言われますが、朝日で自然に目覚めたい方には遮光2級のほうが生活リズムに合う場合もあります。暗ければいいというものではなく、自分の生活スタイルに合った等級を選ぶことが大切です。
意外と知られていないのですが、遮光1級にはさらにA〜C段階の細分化があり、最も暗いのはA++です。ホームシアター用の部屋など完全暗室を求める場合は、遮光1級A++の生地を指定しましょう。
なお、遮光等級はカーテン生地単体のスペックです。カーテンレールとの隙間や、左右のリターン(折り返し)の有無でも実際の遮光性は変わるため、光漏れを徹底的に防ぎたい場合はレールの形状にも注目してください。
部屋別・オーダーカーテンのおすすめスタイルと機能
リビングには「ドレープ+レース」の2重掛けがおすすめ
リビングはカーテンの面積が最も大きくなりやすく、部屋の印象を左右する重要なエリアです。おすすめはドレープカーテン(厚地)とレースカーテンの2重掛けで、日中はレースで光を取り入れ、夜はドレープで外からの視線をカットする使い方が基本です。
ドレープの素材は、リビングの使用頻度を考えるとポリエステルまたはポリエステル混紡が扱いやすい選択肢です。来客時の見た目も重視するなら、ポリエステルの生地にリネンライク(リネン風)の織り方を施した生地を選ぶと、風合いとメンテナンス性を両立できます。
色はソファやラグの色と同系色か、壁紙より1〜2トーン濃い色を選ぶと空間にまとまりが出やすくなります。12畳以上の広いリビングでは明るめのベージュ・グレー系が空間を広く見せ、8畳以下の部屋ではアクセントカラーを入れると奥行き感が出ます。
注意すべきは、テレビの近くに光沢感のある生地を選ぶと映り込みが気になるケースがあることです。マット(つや消し)仕上げの生地を選ぶか、テレビ横の窓にはロールスクリーンを併用する方法も検討してみてください。
カーテンの「ヒダ」は1.5倍ヒダと2倍ヒダが一般的です。2倍ヒダは生地を多く使う分、ドレープが深くなり高級感が出ますが、価格も1.3〜1.5倍に。リビングなど見栄えを重視する部屋には2倍ヒダ、子ども部屋やクローゼットには1.5倍ヒダと使い分けるのがコスパの良い方法です。
寝室は遮光性と防音性を軸に選ぶ
寝室のカーテン選びで最優先すべきは遮光性です。遮光1級(遮光率99.99%以上)の生地に加え、カーテンの上部・側面からの光漏れを防ぐ「リターン仕様」や「カバートップ付きレール」を組み合わせると、外からの光をほぼ完全に遮断できます。
幹線道路や線路に面した寝室であれば、防音機能のあるカーテンも選択肢に入ります。防音カーテンは一般的なカーテンと比べて生地の密度が高く、中高音域の騒音を5〜10dB程度軽減するとされています。
素材はポリエステルの遮光生地が主流ですが、リネンやコットンの風合いを寝室に取り入れたい場合は、表地にリネン・裏地に遮光ポリエステルの二重仕立てにする方法もあります。費用は1窓あたり5,000〜10,000円程度のアップですが、見た目と機能を両立できます。
寝室でありがちな失敗は、暗さを求めて黒やダークブラウンの遮光カーテンを選んだ結果、昼間に部屋が暗くなりすぎて閉塞感が出てしまうケースです。淡いベージュやライトグレーの遮光1級生地も多くあるため、色の明るさと遮光性は切り分けて考えましょう。
子ども部屋は「洗いやすさ」と「安全性」を最優先に
子ども部屋のカーテンは汚れる頻度が高いため、自宅の洗濯機で丸洗いできるポリエステル素材がおすすめです。ウォッシャブル加工が施された生地であれば、洗濯後のシワや型崩れも最小限に抑えられます。
安全面では、カーテンの開閉コード(タッセルや操作チェーン)による事故防止が重要です。小さな子どもの首にコードが絡まる事故は国内外で報告されており、コードレスのカーテンレールやクリップ式タッセルへの変更を検討してください。
色や柄はキャラクターものを選びがちですが、成長とともに好みが変わるため、無地やシンプルな幾何学柄のほうが長く使えます。アクセントとしてカーテンタッセルやクッションカバーにキャラクターを取り入れると、飽きたときに低コストで交換できます。
もう1つ気をつけたいのが、花粉やハウスダストのキャッチ機能です。アレルギー体質の子どもがいる家庭では、花粉キャッチ加工や抗アレル加工のある生地を選ぶと、窓からの花粉の侵入を軽減できます。
和室・書斎にはプリーツスクリーンやロールスクリーンも検討
和室にはカーテンではなくプリーツスクリーンを選ぶのもおすすめです。プリーツスクリーンは和紙のような風合いの生地をジャバラ状に折りたたむスタイルで、障子に似た柔らかな採光ができます。上部に不透明生地、下部にシースルー生地を配置する「ツインタイプ」なら、1台で遮光と採光の切り替えが可能です。
書斎やワークスペースには、すっきりとした見た目のロールスクリーンが合います。デスクの正面に窓がある場合、パソコン画面への映り込みを防ぐためにスクリーン生地の遮光等級を2級以上にするとよいでしょう。
和室や書斎に通常のドレープカーテンを取り付けると、生地のボリュームが部屋の狭さを強調することがあります。窓まわりをコンパクトにまとめたい場合は、布量が少ないスクリーン系のほうが空間を広く見せられます。
注意点として、プリーツスクリーンやロールスクリーンはカーテンレールには取り付けられません。既存のレールを取り外して専用ブラケットを設置する工事が必要になるため、賃貸住宅の場合は管理会社に確認しましょう。
オーダーカーテンのおすすめメーカー・ブランド6選

サンゲツ——国内最大級のラインナップで初心者にも選びやすい
サンゲツは壁紙・床材と合わせたトータルコーディネートが強みの国内最大手メーカーです。カーテンだけで2,000点以上の生地を展開しており、手頃な価格帯から高級ラインまで幅広くカバーしています。
とくに同社の「WARDROBE sangetsu」ブランドは、オンラインでのサンプル請求からオーダーまで完結できる仕組みが整っており、店舗に行く時間がない方にもおすすめです。遮光・遮熱・ウォッシャブルなどの機能検索がしやすいカタログ設計も評価されています。
価格帯は掃き出し窓1窓(ドレープ2枚組)で2万〜8万円程度。同グレードの生地で比較すると、他メーカーより10〜20%安いケースが多く、コストパフォーマンスに優れています。
ただし、ラインナップが膨大な分、1人で選ぼうとすると時間がかかりがちです。サンゲツのショールームでは無料の相談サービスを実施していることが多いため、予約して訪問するのが効率的です。
川島織物セルコン——伝統の織り技術が光る高品質ライン
1843年創業の川島織物セルコンは、日本の織物文化を背景に持つ老舗メーカーです。同社の「filo」シリーズは手織り風のテクスチャーや繊細な色使いが特徴で、インテリアにこだわりたい方から根強い支持を得ています。
生地の品質は業界トップクラスとされ、とくにドレープの美しさ——生地が自然に波打つ柔らかなヒダ——には定評があります。織りの密度が高い生地が多く、遮光機能がなくても一定の光を遮る「遮光風」の効果が得られるものもあります。
価格帯はやや高めで、掃き出し窓1窓で5万〜15万円程度。予算に余裕があり、10年以上使い続ける前提で品質重視の方に向いています。
注意点として、一般的なカーテン量販店では取り扱いが少なく、専門店やインテリアショップ経由での購入が基本です。取扱店が限られている分、実物を見る機会が少ないため、事前にサンプル請求をしてから判断するのが安心です。
メーカー選びの軸は「価格」「デザイン」「購入のしやすさ」の3つ。ネット完結ならサンゲツ、品質重視なら川島織物セルコン、バランスならシンコールやアスワンが選びやすい。
シンコール・アスワン・東リ——バランス型メーカーの選び方
シンコールは遮熱・防炎・花粉キャッチなどの機能性生地のラインナップが豊富で、実用性を重視する方に向いています。価格帯はサンゲツと同程度で、掃き出し窓1窓2万〜7万円程度。とくにマンションの防炎カーテン対応では選択肢が多いメーカーです。
アスワンはデザイン性に強みがあり、北欧テイストやモダンな柄物が充実しています。「YES」ブランドのカーテンは、トレンドカラーの取り入れが早い点が口コミでも評価されています。価格帯は2万〜10万円程度で幅広いグレードを展開しています。
東リは1919年創業のインテリアメーカーで、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。「elure(エルーア)」シリーズはベーシックな色味の無地が中心で、どんなインテリアにも合わせやすいと評されています。
この3社で迷った場合は、最寄りのカーテン専門店で3社のサンプルを並べて比較するのが最も確実です。同じ「ベージュ無地」でも、メーカーごとに色味や織りの表情が微妙に異なります。
メーカー6社比較表——特徴と価格帯を一覧で確認
| メーカー | 特徴 | 価格帯(1窓) | こんな人に |
|---|---|---|---|
| サンゲツ | 国内最大のラインナップ、ネット完結可 | 2万〜8万円 | 初心者・コスパ重視 |
| 川島織物セルコン | 老舗の織り技術、ドレープの美しさ | 5万〜15万円 | 品質・デザイン重視 |
| シンコール | 機能性生地が豊富、防炎対応に強い | 2万〜7万円 | マンション・機能重視 |
| アスワン | 北欧・モダンなデザイン性 | 2万〜10万円 | トレンド・デザイン重視 |
| 東リ | シンプル・ベーシック、100年の歴史 | 2万〜8万円 | 無地好き・ベーシック派 |
| リリカラ | 住宅向けのバランスの良さ | 2万〜8万円 | 新築・リフォーム |
※価格帯は幅200cm×丈200cm前後の掃き出し窓1窓分(ドレープ2枚組)の目安です。レースカーテンは別途。最新の価格は各メーカーの公式サイトでご確認ください。
オーダーカーテンの価格相場とおすすめの購入先
オーダーカーテンの価格相場——「窓単位」で考える
オーダーカーテンの価格は「1窓あたりいくら」で考えるとわかりやすくなります。幅200cm×丈200cmの掃き出し窓にドレープとレースを合わせた場合、一般的な価格帯は以下のとおりです。
エントリークラス(ポリエステル中心)は1窓あたり2万〜5万円、スタンダードクラス(機能付き・デザイン生地)は5万〜10万円、ハイグレードクラス(天然素材・ブランド生地)は10万〜20万円以上が目安とされています。
3LDKの住宅で窓が6〜8カ所ある場合、全窓をオーダーカーテンにすると総額15万〜60万円程度になります。リビングだけオーダーにして他は既製品で揃えるなど、窓ごとに予算配分を変えるのも現実的な方法です。
見積もりを複数店で取ると、同じ生地でも縫製工場や流通経路の違いで20〜30%の価格差が生じることがあります。1社だけで即決せず、2〜3社の見積もりを比較するのがおすすめです。
専門店・量販店・ネット通販——購入先ごとのメリットとデメリット
カーテン専門店は、採寸・生地選び・取り付けまでワンストップで対応してもらえるのが最大のメリットです。スタッフの知識が豊富で、部屋に合った提案を受けられるため、初めてオーダーカーテンを購入する方にはもっとも安心な選択肢です。デメリットは価格がやや高めになる傾向がある点です。
ニトリやイケアなどの量販店でもオーダーカーテンを扱っていますが、選べる生地の種類はメーカー直営より限られます。一方で、価格は専門店より20〜40%安いケースが多く、コストを抑えたい方に向いています。
ネット通販は最も安く購入できることが多い反面、生地の実物を見られない・採寸を自分で行う必要があるという2つのハードルがあります。サンプル請求ができるショップを選び、採寸に不安がある場合は出張採寸サービス(有料で3,000〜5,000円程度)を利用すると失敗を防げます。
どの購入先でも共通して気をつけたいのは「仕立て代が本体価格に含まれているか別途か」です。表示価格が安く見えても、仕立て代・送料・取り付け工賃が別途かかると、トータルでは高くなる場合があります。
オーダーカーテンは受注生産のため、基本的に返品・交換ができません。採寸ミスや色のイメージ違いがあっても自己負担になるケースがほとんどです。購入前にサンプルで色を確認し、採寸は2回測る習慣をつけましょう。
オーダーカーテンの納期と注文のタイミング
オーダーカーテンの納期は通常1〜2週間、繁忙期(3〜4月の引っ越しシーズン)は3〜4週間かかることもあります。新築や引っ越しに合わせる場合は、入居の1〜2か月前に注文するのが安心です。
急ぎの場合は、メーカーによっては追加料金で「特急仕上げ」(5営業日程度)に対応してくれるケースがあります。ただし対応可能な生地が限られるため、選択肢は狭くなります。
カーテンレールの取り付け工事も同時に依頼する場合は、カーテンの納品日と工事日を同日に設定すると、引っ越し当日からカーテンのある生活をスタートできます。「カーテンが届くまでの数日間、窓が丸見え」という事態は意外とストレスになるため、早めのスケジュール管理がおすすめです。
注意点として、年末年始やゴールデンウィークはメーカーの縫製工場が休業するため、休業期間をまたぐ注文はさらに納期が延びます。余裕をもったスケジュールを心がけましょう。
オーダーカーテンで失敗しないための注文時の注意点
失敗パターン1:「開けたときのたまり」を考慮しないサイズ指定
カーテンを開けたとき、生地は窓の左右にたまります。この「たまり幅」を計算に入れずにカーテンを注文すると、開けた状態で窓の端が生地に隠れ、採光面積が想定より狭くなるという失敗が起きます。
たまり幅は、2倍ヒダ仕上げの場合で片側約15〜20cmが目安です。窓の幅が180cmの場合、両側で30〜40cm分の採光面積が減ることになります。カーテンレールの長さを窓枠より片側15〜20cm長く設置すれば、開けたときに生地が窓枠の外にたまり、採光面積を確保できます。
とくにリビングの大きな掃き出し窓でこの失敗が多く見られます。すでにレールがついている場合は、レールの長さを測ったうえで「カーテンを開けた状態」のたまり幅もシミュレーションしておきましょう。
新築の場合はレールの長さを指定できるため、カーテン選びとレール選びを同時に進めるのが理想です。レールの種類(機能レール・装飾レール)によってもたまり幅は変わるため、まとめて相談できる専門店が便利です。
カーテンの「開けたときのたまり幅」は片側15〜20cm。レールを窓枠より左右15〜20cm長く設置すると、開放時の採光面積を最大化できる。
失敗パターン2:防炎カーテンが必要な建物で非防炎を選んでしまう
高さ31mを超える高層マンション(おおむね11階建て以上)や、映画館・ホテルなどの不特定多数が利用する施設では、消防法によりカーテンに「防炎性能」が義務づけられています。この規定を知らずに非防炎のカーテンを注文してしまうと、消防検査で指摘を受け、買い直しが必要になります。
防炎カーテンには「防炎ラベル」が付いており、購入時にラベルの有無を確認すれば判別できます。メーカーのカタログでは「防炎」マークで表示されているため、高層マンションにお住まいの方は必ずチェックしてください。
防炎加工された生地は、燃え広がりにくい性質を持っていますが「燃えない」わけではありません。あくまで延焼を遅らせる機能であり、火元の管理は別途必要です。
もう1つ注意したいのは、後から防炎スプレーを吹きかけても「防炎ラベル」の対象にはならない点です。防炎性能は生地の製造段階で繊維に練り込むか、工場での処理で付与されるもので、市販のスプレーでは消防法上の基準を満たしません。
注文前に確認すべき5つのチェックリスト
カーテンレールの長さ・高さを金属メジャーで2回測定したか
大判サンプルで朝・昼・夜の3パターンの光のもとで色を確認したか
防炎カーテンの必要有無(11階建て以上のマンション等)を確認したか
見積もりに仕立て代・送料・取り付け工賃が含まれているか確認したか
納期が入居日・工事日に間に合うスケジュールになっているか
返品不可を前提にした「後悔しない」注文の進め方
オーダーカーテンは受注生産のため、原則として返品・交換ができません。サイズ間違いや色のイメージ違いがあっても、費用は購入者の負担になるケースがほとんどです。そのため、注文前の確認作業が購入後の満足度を直接左右します。
最も効果的なのは、注文内容の最終確認をスタッフと一緒に行い、書面(メールでもOK)で残すことです。口頭だけのやり取りでは、サイズやヒダの仕様で認識のズレが起きやすくなります。
ネット通販で購入する場合は、注文確定前に「サイズ」「ヒダ(1.5倍/2倍)」「フックの種類(Aフック/Bフック)」「裾の仕上げ」の4項目をスクリーンショットで保存しておくと、万が一のトラブル時に証拠になります。
カーテンの寿命は一般的に5〜10年とされています。10年使うことを前提に考えれば、1窓あたり数千円の差で迷うより、確認作業に時間をかけるほうが長期的なコストパフォーマンスは圧倒的に高くなります。
まとめ:オーダーカーテンのおすすめを知ったら、まずサンプル請求から始めよう
オーダーカーテンは「窓にぴったりのサイズ」「豊富な素材と機能」「長く使える仕立ての良さ」という3つの強みで、既製品にはない満足感をもたらしてくれます。ただし、選択肢が多い分、事前の情報整理なしに飛び込むと「選びきれない」「思っていた色と違った」という後悔にもつながりやすい買い物です。
この記事のポイントを改めて整理します。
- オーダーカーテンと既製品の差は「サイズ精度」「仕立て品質」「生地の選択肢」の3つ。とくにサイズが合わないカーテンは見た目だけでなく断熱性にも影響する
- 素材は「機能性・コスパ重視→ポリエステル」「風合い・経年変化重視→リネン」「デザイン・柄重視→コットン」が基本の選び方。迷ったら混紡素材が安心
- 来店前に「素材」「色」「機能」「予算」の優先順位を決めておくと、膨大な選択肢のなかで迷わない
- メーカーはサンゲツ・川島織物セルコン・シンコール・アスワン・東リ・リリカラが代表的。購入のしやすさ・価格・デザインの軸で絞ると選びやすい
- 価格相場は1窓あたり2万〜20万円と幅があるため、2〜3社の見積もり比較が重要
- 採寸は「カーテンレール基準」で金属メジャーを使い、2回測定が鉄則。窓枠内寸で測る失敗を避ける
- 受注生産で返品不可のため、大判サンプルの確認と注文内容の書面化が後悔を防ぐ最大のポイント
まずは気になるメーカーの公式サイトから、無料の大判サンプルを2〜3種類取り寄せてみてください。サンプルを窓辺に当てて朝・昼・夜の光で確認するだけで、「この素材が自分の部屋に合う」というイメージがぐっと具体的になります。5〜10年付き合うカーテンだからこそ、最初の一歩を丁寧に踏み出すことが、納得のいく暮らしにつながります。

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