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旅するポシャギ with FLUFFY AND TENDERLY
2022.0603 fri.-06.06 mon.
生まれたのはベルギー、青い花をつけて咲き誇っていた。
糸になったのはリトアニア、ふんわり織られて一枚の布になった。
じゃぶじゃぶと洗われたのはイギリス、きれいにロールになってお店に並んだ。
長い船旅を経て、着いたところは神戸。
ちょきちょき切られてちくちく縫われてカーテンになった。
でも残った一部はハギレとなって、カゴにギュッと詰め込まれていた。
そのハギレを手に取り愛おしそうに見つめるのは、LABORATORIO QUATTROの土屋文美さん。
それぞれの形に合わせてパッチワークをして、素材を一枚の布に戻すというコンセプトのもとイタリアのステンドグラスから受けたインスピレーションと独創的なアイデアをミックスして、アート作品のような一点もののポシャギに仕立てます。
文美さんの布小物の製作のポリシーは、再生すること。
ハギレであったり、小さな瑕疵があったり、在庫として残ってしまったり、商品として販売されるものと品質はまったく同じなのに、行き場を失ってしまった布たちに新しい命を吹き込みます。
「新しい布を切って製作をすることはありません。廃棄されてしまう運命のハギレやB反、デッドストックの布に、新しい物語をつくってあげたいんです」と文美さん。
ハギレとなった布は、一枚一枚形が違います。
一枚一枚異なるパターンを組み立ててパッチワークをして、手縫いのアクセントをプラスしてつくられるポシャギは、一枚一枚異なる表情をしています。
D+E MARKETが毎年参加している「L’espace et le temps(レスパスエルトン)」展示会のメンバーでもある文美さんが、『FLUFFY AND TENDERLY』のカーテン製作の余り布をポシャギ製作に使い始めたのは約4年前。
以降、たくさんのカーテン製作に伴うハギレを、ステキな作品に仕立て、展示会も2回開催していただきました。今回の展示では、ハギレになる前のロールリネンと、文美さんのポシャギを、一軒家のお部屋のなかで一緒に見ていただける展示です。
初夏の爽やかな風に揺れるリネンとポシャギ、ベルギーから始まるリネンの一生の旅を想像しながらご覧ください。
旅するポシャギ with FLUFFY AND TENDERLY
2022.06.03 fri. -06.06 mon.
Open time 11:00-17:00
at FLUFFY AND TENDERLY
兵庫県西宮市北名次町10-22