「ハイカットスニーカーって、普通のスニーカーと何が違うの?」「ローカットとどっちを選べばいい?」——スニーカー売り場で足が止まった経験はありませんか。
ハイカットスニーカーとは、履き口がくるぶしを覆う高さまであるスニーカーのことです。もともとバスケットボールシューズとして開発された歴史を持ち、足首のホールド力と独特のボリューム感が魅力のアイテムです。
ただし、素材やソールの構造によって履き心地・お手入れ方法・合わせやすいコーディネートが大きく変わります。選び方を間違えると「足首が痛い」「蒸れて不快」といった失敗にもつながりかねません。
- ハイカットスニーカーの定義と、ローカット・ミッドカットとの違い
- アッパー素材(キャンバス・レザー・合成皮革・ニット)ごとの特徴比較
- サイズ選びや季節別の履きこなしで失敗しないコツ
- お手入れ方法と長持ちさせるための保管術
素材の仕組みから選び方まで、布と暮らしの視点でわかりやすく整理しました。ハイカットスニーカー選びが楽しくなるヒントを、ぜひ最後までご覧ください。
ハイカットスニーカーとは?基本の定義と歴史を知ろう

ハイカットスニーカーの定義——「くるぶしを覆う高さ」がポイント
ハイカットスニーカーとは、履き口の高さがくるぶしを覆い隠す位置、またはそれより上まであるスニーカーの総称です。一般的に履き口の高さが約12〜15cm程度のモデルが多く、足首をすっぽりと包み込む構造になっています。
この「くるぶしを覆う」という特徴が、見た目のボリューム感だけでなく、足首のホールド力や保温性にも直結しています。ローカットスニーカーが「軽快さ」を重視するのに対し、ハイカットは「安定感と存在感」を重視した設計といえます。
ただし、ハイカットの高さには厳密な基準(JIS規格など)があるわけではなく、ブランドによって数センチの差があります。購入前にはソール上端から履き口までの高さを確認すると、イメージ違いを防げます。
ハイカットスニーカーは「履き口がくるぶしを覆う高さ以上のスニーカー」。ローカットとの違いは見た目だけでなく、足首のホールド力と保温性にもあります。
バスケットボールシューズから生まれた歴史
ハイカットスニーカーの起源は1917年に登場したコンバース・オールスターにさかのぼります。当時、バスケットボール選手の足首を捻挫から守るために「足首まで覆う高さ」が採用されました。
1980年代にはナイキ・エアジョーダン1が登場し、バスケットボールコートだけでなくストリートファッションの定番アイテムへと進化しました。つまり、ハイカットスニーカーは「スポーツの安全性」から生まれ、「ファッションの表現力」へと役割を広げてきた歴史があります。
この流れを知っておくと、なぜハイカットにはキャンバス素材やレザー素材のモデルが多いのかが理解できます。スポーツ用途では耐久性、ファッション用途では素材感が重視されるため、素材の選択肢が広がっていったのです。
ローカット・ミッドカットとの違いを整理する
スニーカーは履き口の高さによって、大きく3つに分類されます。ローカットはくるぶしより低い位置、ミッドカットはくるぶし付近、ハイカットはくるぶしの上まで覆う高さです。
この高さの違いは、見た目の印象だけでなく、重量・通気性・脱ぎ履きのしやすさにも影響します。ローカットは平均片足250〜350g程度ですが、ハイカットは350〜500g程度と重くなる傾向があります。
「どれを選べばいいかわからない」という方は、まず用途を明確にするのがおすすめです。普段使いで脱ぎ履きの多い場面にはローカット、足元にボリューム感を出したいコーディネートにはハイカットが向いています。ミッドカットは両方の特徴をバランスよく兼ね備えた中間的な存在です。
| 比較項目 | ローカット | ミッドカット | ハイカット |
|---|---|---|---|
| 履き口の高さ | くるぶし以下 | くるぶし付近 | くるぶし以上 |
| 重量(片足目安) | 250〜350g | 300〜400g | 350〜500g |
| 足首ホールド | △ | ○ | ◎ |
| 通気性 | ◎ | ○ | △ |
| 脱ぎ履きのしやすさ | ◎ | ○ | △ |
| コーデの存在感 | △ | ○ | ◎ |
ハイカットスニーカーのアッパー素材を徹底比較
キャンバス素材——通気性と軽さの定番
キャンバスとは、綿や麻の太い糸を平織りにした厚手の生地です。コンバース・オールスターやVANSのSk8-Hiなど、ハイカットスニーカーの代表的なモデルの多くがキャンバス素材を採用しています。
キャンバスの強みは通気性の良さと軽量さです。織り目の隙間から空気が通るため、ハイカットでありながら蒸れにくいのが特徴です。片足の重量もレザーモデルより50〜100g程度軽い傾向があります。
一方、防水性はほぼありません。雨の日に履くと水が染み込みやすく、乾燥に時間がかかります。また、キャンバスは使い込むと生地がほつれやすくなるため、ソール接着部分のメンテナンスも意識しておきたいポイントです。
キャンバス素材のハイカットスニーカーは「通気性・軽さ」が強み。雨の日には不向きなので、晴れの日メインで使い分けるのがコツです。
天然皮革(レザー)素材——経年変化を楽しめる高級感
天然皮革は、牛革(カウレザー)を中心に、ハイカットスニーカーでも根強い人気があります。ナイキ・エアフォース1やエアジョーダン1のレザーモデルが代表的です。
天然皮革の魅力は、使い込むほどに柔らかくなり足に馴染む「経年変化」にあります。新品のときはやや硬いですが、履き込むにつれて革が伸び、自分の足型にフィットしていきます。表面に自然なツヤが出るのも、キャンバスにはない質感です。
ただし、天然皮革は水に弱く、濡れたまま放置するとシミやカビの原因になります。また、キャンバスに比べて通気性が劣るため、夏場は蒸れやすい点に注意が必要です。防水スプレーと定期的なクリームケアが長持ちの鍵になります。
合成皮革(シンセティックレザー)素材——手軽さとコストのバランス
合成皮革はポリウレタン(PU)やPVCを基材に、表面に革のような模様を加工した人工素材です。天然皮革に比べて価格が3割〜5割程度安いモデルが多く、手に取りやすいのが特徴です。
耐水性は天然皮革より高く、表面の汚れも湿った布で拭くだけで落とせるため、お手入れの手軽さでは群を抜きます。重量も天然皮革とほぼ同等か、やや軽い程度です。
注意したいのは経年劣化です。合成皮革に使われるポリウレタンは、製造から約3〜5年で加水分解が始まり、表面がひび割れたりベタついたりします。「履かずに保管していたのにボロボロになっていた」というのは、この加水分解が原因です。
ニット・メッシュ素材——軽量性と柔軟性の新世代
近年増えているのが、ニットやメッシュ素材を使ったハイカットスニーカーです。ナイキのフライニットやアディダスのプライムニットが代表的な技術で、1枚の編み地でアッパーを構成するため、従来の素材より軽量で柔軟性に優れています。
ニット素材のハイカットは、靴下のように足を包み込むフィット感が特徴です。縫い目が少ないため足当たりが柔らかく、長時間歩いても疲れにくいというメリットがあります。片足250〜350g程度と、ハイカットでありながらローカット並みの軽さを実現しているモデルもあります。
デメリットは耐久性と防水性です。ニットの編み目は引っ掛かりに弱く、硬いものに擦れると毛羽立ちや穴が生じやすくなります。また、雨の日はキャンバス以上に水を吸いやすいため、防水スプレーの使用が欠かせません。
ハイカットスニーカーの素材別スペック比較表

4大素材を5つの軸で比較する
ハイカットスニーカーに使われる主要4素材を、履き心地や耐久性に関わる5つの軸で比較しました。素材選びで迷ったときの判断基準としてお使いください。
| 比較項目 | キャンバス | 天然皮革 | 合成皮革 | ニット |
|---|---|---|---|---|
| 通気性 | ◎ | △ | △ | ◎ |
| 耐水性 | × | △ | ○ | × |
| 耐久性(寿命目安) | ○(3〜5年) | ◎(5〜10年) | △(2〜4年) | ○(2〜4年) |
| 重量(片足目安) | 300〜400g | 400〜500g | 350〜450g | 250〜350g |
| お手入れの手軽さ | ○ | △ | ◎ | ○ |
| 価格帯(税込目安) | 5,000〜10,000円 | 12,000〜30,000円 | 5,000〜15,000円 | 10,000〜25,000円 |
この表はあくまで一般的な傾向をまとめたものです。同じ素材でもブランドやモデルによってスペックは異なりますので、購入時はメーカー公式サイトの仕様を確認してください。
実は合成皮革のハイカットスニーカーは、「履かずに保管している方が寿命が短くなる」ことがあります。ポリウレタンの加水分解は湿気と時間で進むため、シューズボックスに入れっぱなしにするより、定期的に履いて風を通した方が劣化を遅らせられます。
初めてのハイカットにおすすめの素材は?
ハイカットスニーカーを初めて選ぶなら、キャンバス素材がおすすめです。理由は3つあります。軽量で足への負担が少ないこと、価格帯が5,000〜10,000円と手頃であること、そして汚れても丸洗いしやすいことです。
キャンバスのハイカットで履き心地やコーディネートの感覚をつかんでから、レザーやニットの上位モデルにステップアップするのが失敗の少ない進め方です。
ただし、秋冬メインで使いたい場合は最初からレザー素材を選ぶのも合理的です。キャンバスは保温性が低いため、冬場は足元が冷えやすくなります。
素材選びで見落としがちな「裏地」のチェックポイント
アッパー素材に目が行きがちですが、ハイカットスニーカーでは「裏地(ライニング)」の素材も重要です。足首まで覆うハイカットは、裏地と肌が接触する面積がローカットより広いため、裏地の素材が履き心地に直結します。
一般的な裏地素材は、ポリエステルメッシュ、コットン、マイクロファイバーの3種類です。ポリエステルメッシュは通気性が高く速乾性に優れますが、肌当たりがやや硬いのが特徴。コットンは肌触りが柔らかいですが、汗を吸って乾きにくい面があります。
購入時に裏地素材の表記を確認し、汗をかきやすい方はポリエステルメッシュ、肌が敏感な方はコットン裏地を選ぶと快適さが変わってきます。
ハイカットスニーカーのサイズ選びで失敗しないコツ
ローカットと同じサイズを選ぶと失敗しやすい理由
ハイカットスニーカーのサイズ選びで多い失敗が、「ローカットと同じサイズを選んだら足首がきつかった」というケースです。ハイカットは履き口が高い分、足首周りの締め付けが加わるため、ローカットと同じサイズ感では窮屈に感じることがあります。
特にレザー素材のハイカットは、新品の状態では革が硬く、足首の可動域が制限されやすくなります。キャンバスやニット素材は比較的柔軟ですが、それでも甲の高さや足首の太さによっては圧迫感が出ることがあります。
試し履きをする際は、靴ひもを上まで締めた状態で5〜10分ほど店内を歩き、くるぶしに当たる部分がこすれないか確認するのがポイントです。通販で購入する場合は、普段のサイズより0.5cm大きめを選ぶと失敗を減らせます。
ハイカットスニーカーの試し履きは、実際に使う靴下を履いた状態で行いましょう。薄手の靴下と厚手の靴下では、足首周りのフィット感が大きく変わります。
足幅(ワイズ)と甲の高さも確認する
スニーカーのサイズは「足の長さ」だけでなく、「足幅(ワイズ)」と「甲の高さ」も重要な要素です。日本人の足は一般的に幅広・甲高の傾向があるとされ、海外ブランドのハイカットスニーカーでは横幅がきつく感じることがあります。
ワイズは「D」「2E」「3E」「4E」などの記号で表記され、数字が大きいほど幅広です。日本メーカー(アシックス、ムーンスターなど)は3E〜4Eのワイドモデルを展開していることが多い一方、ナイキやコンバースはD〜2E相当のモデルが中心です。
甲高の方がハイカットを選ぶ場合、シュータン(靴のベロ)がクッション性のある厚手タイプだと甲を圧迫しやすいため、薄手のシュータンのモデルを選ぶと快適です。
レザーは「履き慣らし」前提でサイズを選ぶ
天然皮革のハイカットスニーカーは、履き込むうちに革が伸びて足に馴染む特性があります。新品の段階でジャストフィットだと、履き慣れた頃には少し緩くなることがあります。
そのため、レザーのハイカットは「新品時にわずかにタイト」な状態が適正サイズの目安です。ただし「痛い」と感じるほどきついサイズは避けてください。つま先に5〜10mm程度の余裕があり、足首周りがしっかりフィットしている状態がベストです。
キャンバスやニット素材は革ほど伸びないため、最初から快適に感じるサイズを選ぶのが基本です。素材ごとにサイズ選びの考え方が変わることを覚えておきましょう。
サイズ選びのポイントは「素材ごとに考え方を変える」こと。レザーはやや小さめ、キャンバス・ニットはジャストサイズが基本です。
ハイカットスニーカーの素材別お手入れ方法

キャンバス素材の洗い方——丸洗いのコツと注意点
キャンバス素材のハイカットスニーカーは、家庭で丸洗いが可能です。ぬるま湯(30〜40℃)に中性洗剤を溶かし、ブラシで全体をこすり洗いするのが基本的な手順です。
洗った後は風通しの良い日陰で自然乾燥させます。直射日光に当てるとキャンバスの生地が黄ばんだり、ソールのゴムが劣化したりするため避けてください。乾燥時間は季節にもよりますが、丸1日〜2日が目安です。
白いキャンバスの場合、酸素系漂白剤を薄めたぬるま湯に30分ほどつけ置きすると、全体のくすみが取れやすくなります。ただし、色柄のあるキャンバスに漂白剤を使うと色落ちの原因になるため、目立たない部分でテストしてから行ってください。
天然皮革のケア——クリームと防水スプレーの使い方
天然皮革のハイカットスニーカーは、丸洗いせず「拭き掃除+クリーム」で手入れするのが基本です。まず柔らかい布で表面の汚れを拭き取り、次にレザー用クリームを薄く塗り広げます。
クリームは革に油分と水分を補給し、ひび割れを防ぐ役割があります。頻度は月1〜2回が目安です。塗りすぎると革の毛穴が詰まって通気性が悪くなるため、少量をムラなく伸ばすのがコツです。
防水スプレーは、履く前に毎回吹きかけるのが理想的です。フッ素系の防水スプレーを選ぶと、革の通気性を損なわずに撥水効果を得られます。シリコン系は被膜で覆うため通気性が下がりやすく、レザースニーカーにはあまり向いていません。
合成皮革・ニット素材のメンテナンスポイント
合成皮革のお手入れは、水で濡らした柔らかい布で表面を拭くだけで十分です。天然皮革のようなクリームケアは不要で、むしろ油分を含むクリームは合成皮革の表面コーティングを傷める可能性があります。
ニット素材は、消しゴムタイプのクリーナーや柔らかいブラシで汚れを落とすのが安全な方法です。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水で部分洗いし、タオルで水分を吸い取ってから陰干ししてください。
どちらの素材も、保管時は直射日光と高温多湿を避けることが長持ちの鍵です。特に合成皮革は湿気で加水分解が進むため、シューズボックスに乾燥剤を入れておくと劣化を遅らせられます。
汚れ落とし:キャンバス→ブラシ+中性洗剤、レザー→柔らかい布で拭く、合成皮革→濡れた布、ニット→消しゴムクリーナー
保護ケア:キャンバス→防水スプレー、レザー→クリーム+フッ素系防水スプレー、合成皮革→不要、ニット→防水スプレー
保管:全素材共通で「直射日光を避け、風通しの良い場所」に。合成皮革は乾燥剤を入れて湿気対策を忘れずに
季節ごとのハイカットスニーカーの履きこなし方
春夏はキャンバスやニットで軽快に
気温が上がる春夏シーズンは、通気性の高いキャンバスやニット素材のハイカットスニーカーが快適です。足首まで覆うハイカットは蒸れやすいイメージがありますが、素材を選べば夏でも快適に履けます。
コーディネートのポイントは、ハイカットのボリューム感とのバランスです。ショートパンツやクロップドパンツなど、足首から上を見せるボトムスと合わせると、ハイカットの存在感を活かしつつ暑苦しさを抑えられます。
注意点として、夏場にキャンバスのハイカットを素足で履くのは避けた方が無難です。汗がキャンバスに染み込んで雑菌が繁殖しやすくなり、匂いの原因になります。くるぶし丈のショートソックスを合わせるのがおすすめです。
秋冬はレザーで防寒と足元のボリュームを両立
気温が下がる秋冬は、保温性の高いレザー素材のハイカットスニーカーが活躍します。レザーは風を通しにくく、足首まで覆うことで冷気の侵入を防いでくれます。ブーツ代わりとして使える実用性の高さも魅力です。
秋冬のコーディネートでは、スキニーパンツやテーパードパンツの裾をハイカットの中に入れる「タックイン」スタイルが定番です。パンツの裾がもたつかず、すっきりとしたシルエットを作れます。
ただし、レザー素材は雪道や凍結路面では滑りやすいモデルもあります。ソールの溝(トレッドパターン)が浅いモデルは冬場のグリップ力が低いため、アウトソールの溝の深さも選ぶ際のチェックポイントにしてください。
雨の日のハイカットスニーカー——素材選びと防水対策
雨の日にハイカットスニーカーを履きたい場合、素材選びがより重要になります。最も雨に強いのは合成皮革で、表面の水滴を拭き取るだけで済みます。天然皮革は防水スプレーを事前に塗布しておけば多少の雨なら対応できますが、大雨の日は避けた方が安全です。
キャンバスとニットは雨の日には不向きです。特にキャンバスは水を吸うと重くなり、乾燥にも時間がかかります。どうしても履きたい場合は、シリコン系の防水スプレー(強い撥水膜を作るタイプ)を使うことで一時的な撥水効果を得られます。
雨で濡れてしまった場合は、新聞紙を丸めて靴の中に詰め、形を整えながら湿気を吸わせる方法が効果的です。新聞紙は2〜3時間ごとに交換すると、乾燥が早まります。
季節別の素材選びの基本は「春夏=キャンバス・ニット」「秋冬=レザー」「雨の日=合成皮革」。用途と天候に合わせて使い分けるのが長持ちの秘訣です。
ハイカットスニーカーの相性が良い靴紐とアクセサリー
靴紐の素材と太さで印象が変わる
ハイカットスニーカーは靴紐の通し穴(アイレット)が6〜8個と多いため、靴紐の素材や太さが全体の印象に与える影響がローカット以上に大きくなります。
コットンの平紐(幅7〜8mm)はカジュアルで柔らかい印象に、ポリエステルの丸紐(径4〜5mm)はスポーティーでシャープな印象になります。レザーのハイカットにワックスコーティングされた丸紐を合わせると、ドレッシーな雰囲気を演出できます。
靴紐の長さも注意が必要です。ハイカットはローカットより紐が長く、アイレット数×15cm+30cm程度が目安です。7穴のハイカットなら135cm前後の長さが適切です。短すぎると上まで結べず、長すぎると結び目が大きくなって見た目がまとまりません。
結び方のアレンジでハイカットをもっと楽しむ
ハイカットスニーカーならではの楽しみ方として、靴紐の結び方(レーシング)のアレンジがあります。一般的な「クロス結び」のほかに、「ストレート結び」(横一文字に通す方法)は見た目がすっきりし、きれいめコーデに合わせやすくなります。
また、あえて上から2〜3穴を開けたまま紐を通さず、履き口を折り返すスタイルも定番です。この「折り返し」は裏地の色やデザインを見せるアクセントになるほか、足首周りの締め付けを緩和する実用的なメリットもあります。
脱ぎ履きの手間を減らしたい場合は、ゴム製の「イージーシューレース」に交換する方法もあります。見た目は通常の靴紐と変わらず、結ぶ必要がないため、玄関先での脱ぎ履きがスムーズになります。
インソールの交換で履き心地をアップグレード
ハイカットスニーカーの履き心地を手軽に改善するなら、インソール(中敷き)の交換が効果的です。純正のインソールは厚さ2〜3mm程度の薄いものが多く、クッション性が十分でないことがあります。
市販のインソールは、衝撃吸収タイプ(EVA素材、厚さ5〜8mm)、通気性重視タイプ(メッシュ素材、穴あき加工)、アーチサポートタイプ(土踏まずを支える構造)の3種類が主流です。長時間歩く方には衝撃吸収タイプ、足が蒸れやすい方には通気性重視タイプがおすすめです。
注意点として、厚手のインソールに交換するとその分だけ靴内の空間が狭くなります。もともとジャストサイズで履いている場合は、甲が圧迫されないか確認してから使い始めてください。
ハイカットスニーカーを長持ちさせる保管と寿命の知識
保管方法の基本——湿気と形崩れを防ぐ
ハイカットスニーカーを長持ちさせるうえで、保管方法は履き方と同じくらい重要です。履かないときは、シューキーパーやシューツリーを入れて形を保つのが基本です。ハイカットは履き口が高いため、横に倒して保管すると履き口が変形しやすくなります。
保管場所は、直射日光が当たらず、湿度の低い風通しの良い場所が理想です。下駄箱に保管する場合は、月に1〜2回扉を開けて換気するか、乾燥剤(シリカゲル)を入れておくとカビの発生を防げます。
購入時の箱に入れて保管する方も多いですが、箱の中は湿気がこもりやすいため、フタを少し開けておくか、箱に通気穴を開ける工夫をするとよいでしょう。
素材ごとの寿命の目安と買い替えサイン
ハイカットスニーカーの寿命は素材やソールの構造によって異なりますが、一般的な目安として、キャンバスは3〜5年、天然皮革は5〜10年、合成皮革は2〜4年、ニットは2〜4年です。これは週2〜3回の使用を想定した目安で、使用頻度が高いほど寿命は短くなります。
買い替えのサインとしては、ソールの溝が減ってグリップ力が落ちた状態、アッパーに穴や裂け目ができた状態、インソールがへたってクッション性がなくなった状態、合成皮革の表面がひび割れ始めた状態の4つが挙げられます。
特にソールの摩耗は安全に関わるため、溝がなくなったら見た目に問題がなくても買い替えを検討してください。雨の日にソールが磨り減ったスニーカーで歩くと、滑って転倒するリスクが高まります。
合成皮革のハイカットスニーカーは、見た目がきれいでも製造から3〜5年で加水分解が始まります。「まだ履ける」と思っていても、ある日突然ソールが剥がれることがあるため、購入日をメモしておくと買い替え時期の判断に役立ちます。
ローテーション使いで寿命を延ばすコツ
スニーカーの寿命を延ばす最も効果的な方法は、2〜3足をローテーションで履くことです。毎日同じ靴を履き続けると、汗が乾ききらないまま翌日も履くことになり、雑菌の繁殖やソールの劣化が加速します。
理想的なローテーションは、1日履いたら最低1日は休ませるサイクルです。休ませている間にシューキーパーを入れて形を整え、風通しの良い場所に置いておけば、湿気が抜けて素材の劣化を遅らせられます。
ハイカットスニーカーを複数持つ場合は、素材を変えてそろえると実用的です。晴れの日用にキャンバス、秋冬用にレザー、雨の日用に合成皮革という組み合わせなら、天候や季節に応じた使い分けができます。
ハイカットスニーカーの寿命を延ばす鍵は「ローテーション」と「保管」。2〜3足を素材違いで持ち、1日履いたら1日休ませるのが長持ちの基本です。
ハイカットスニーカーとは素材を知れば選び方が変わる|まとめ
ハイカットスニーカーとは、履き口がくるぶしを覆う高さ以上のスニーカーです。バスケットボールシューズとして生まれた歴史を持ち、足首のホールド力と存在感のあるシルエットが特徴です。
素材ごとに履き心地・耐久性・お手入れ方法が大きく異なるため、「どの素材を選ぶか」が失敗しないハイカットスニーカー選びの鍵になります。キャンバスは軽さと通気性、レザーは経年変化と保温性、合成皮革は手軽さとコスト、ニットは柔軟性とフィット感——それぞれの強みを理解して、自分の使い方に合った素材を選びましょう。
この記事のポイントをまとめます。
- ハイカットスニーカーは「くるぶしを覆う高さ」が定義。ローカット・ミッドカットとは足首のホールド力・重量・通気性が異なる
- アッパー素材は主にキャンバス・天然皮革・合成皮革・ニットの4種類。それぞれ通気性・耐水性・耐久性・価格帯が異なる
- サイズ選びは素材によって変える。レザーはやや小さめ、キャンバス・ニットはジャストサイズが基本
- 季節に合わせた素材選びで快適さが変わる。春夏はキャンバス・ニット、秋冬はレザー、雨の日は合成皮革
- 合成皮革は製造から3〜5年で加水分解が始まるため、購入日の記録が大切
- 2〜3足をローテーションで履くと寿命が延びる。素材違いで揃えると天候対応もできる
- 保管時はシューキーパーで形を保ち、湿気対策に乾燥剤を活用する
まずは、今お持ちのスニーカーのアッパー素材が何かを確認するところから始めてみてください。素材がわかれば、適切なお手入れ方法や買い替え時期の判断もできるようになります。
※この記事の情報は2026年4月時点のものです。最新の商品情報・価格はメーカー公式サイトでご確認ください。

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