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バブアー後悔する前に知りたい|ワックスドコットンの特徴とお手入れの実態

リネン

「バブアーを買ったけれど、匂いが気になって着られない」「お手入れが面倒で結局クローゼットに眠っている」——こうした声は、バブアーの購入を検討している人にとって見逃せない情報ですよね。

結論から言うと、バブアーで後悔するケースのほとんどは「素材の特性を知らずに買ってしまった」ことが原因です。バブアーの代名詞であるワックスドコットン(オイルドクロス)は、一般的なアウター素材とは扱い方がまったく異なります。その違いを事前に理解しておけば、購入後のギャップを大幅に減らせます。

この記事では、バブアーで後悔しやすいポイントを素材の仕組みから丁寧に解説し、お手入れ方法や選び方まで網羅しています。

📌 この記事でわかること

・バブアーで後悔しやすい5つのポイントとその原因
・ワックスドコットンの素材特性と匂い・ベタつきの仕組み
・リプルーフ(再ワックス)の手順と頻度の目安
・後悔しないためのモデル選び・サイズ選びのコツ

※情報は記事執筆時点のものです。価格や仕様の最新情報はメーカー公式サイトでご確認ください。

目次

バブアーで後悔しやすい5つのポイント|購入前に知っておきたいこと

独特のオイル臭が想像以上にきつい

バブアーの後悔で最も多い声が「匂い」に関するものです。ワックスドコットンに染み込ませてあるワックス(主にパラフィンワックスと天然オイルの混合物)は、独特の石油系の匂いを持っています。

新品の状態では匂いが特に強く、電車やバスなどの密閉空間で周囲に匂いが伝わることもあります。匂いの強さには個体差がありますが、購入後1〜3か月は室内で着るのをためらうレベルだという声も少なくありません。

ヴィンテージモデルや中古品の場合は、長年のワックス蓄積でさらに匂いが強まっていることがあります。店舗で短時間試着しただけでは、日常的に着たときの匂いの印象をつかみきれないため、「思っていたのと違った」というギャップが生まれやすいポイントです。

対策としては、購入後に風通しのよい日陰で数日〜1週間ほど陰干しすることで、表面のワックス臭はかなり軽減されます。

ワックスのベタつきが服や持ち物に移る

ワックスドコットンの表面は常に薄いワックスの膜で覆われているため、触れたものにワックスが移る「色移り・ワックス移り」が起こります。これがバブアー後悔の二番目に多い理由です。

具体的には、明るい色のバッグや衣類、車のシート、電車の座席などにワックスの跡がつくことがあります。特に気温が高い季節はワックスが柔らかくなるため、移りやすくなります。気温25℃以上ではベタつきが顕著になるとされています。

新品の状態が最もベタつきが強く、着込んでいくうちに表面のワックスが馴染んで徐々に落ち着いていきます。ただし完全にベタつきがなくなることはなく、ワックスドコットンである以上、ある程度のベタつきとは付き合い続ける必要があります。

よくある失敗は、ベタつきを嫌ってワックスを落としてしまうことです。ワックスを除去すると防水性が失われ、バブアーの機能的な魅力が半減してしまいます。

重量が一般的なアウターの1.5〜2倍ある

バブアーのジャケットは見た目以上に重いです。代表モデルの「ビデイル」で約1.2〜1.4kg、ロング丈の「ボーダー」で約1.8kgほどあります。一般的なナイロンアウターが500〜700g程度であることを考えると、約1.5〜2倍の重量です。

この重さの原因は、コットン生地にワックスを染み込ませていることにあります。ワックスの重量が上乗せされるため、同じコットン生地でもワックス加工前より20〜30%重くなります。

1日着て歩き回ると肩が凝る、という声は多く、特に通勤で毎日着るには負担を感じる人もいます。「休日にさっと羽織る」使い方なら気にならなくても、日常的に長時間着るとなると重さが後悔の原因になりやすいです。

軽さを重視するなら、ナイロン素材の「SLビデイル」(約800g)など、ワックスドコットン以外のモデルも選択肢に入れるとよいでしょう。

クリーニングに出せない・洗濯できない

バブアーのワックスドコットンジャケットは、原則として家庭での洗濯もドライクリーニングもできません。水洗いするとワックスが流れ落ちて防水性が失われ、ドライクリーニングの溶剤もワックスを溶かしてしまうためです。

汚れた場合は、冷水で濡らした布やスポンジで表面を拭き取るのが基本の手入れ方法です。泥汚れがひどいときは冷水で軽くすすぐ程度にとどめ、洗剤は使いません。

このお手入れの制限を知らずに購入し、「汚れても洗えない」と後悔するケースは多いです。特に日本の梅雨や夏場は汗をかくため、内側の汗汚れが蓄積しやすいのに洗えないというジレンマに直面します。

対策として、インナーにコットンシャツなど吸汗性のある衣類を着て、ジャケット内側に汗が直接つくのを防ぐ方法が有効です。

📖 教科書メモ

バブアー後悔の大半は「匂い・ベタつき・重さ・洗えない」の4つに集約されます。いずれもワックスドコットンという素材の特性に起因するため、素材を理解することが後悔を防ぐ最大のポイントです。

バブアーの素材「ワックスドコットン」とは?生地の仕組みを理解する

ワックスドコットンの製法と防水の仕組み

ワックスドコットンとは、コットン(綿)生地の表面にワックス(蝋)を塗り込んで防水性を持たせた素材です。バブアーでは、エジプト綿の高密度織り生地に、パラフィンワックスと天然オイルを配合したオリジナルワックスを染み込ませています。

防水の仕組みはシンプルで、繊維一本一本をワックスの膜がコーティングすることで、水の浸入を防ぎます。ゴアテックスのような化学的な防水膜とは異なり、物理的にワックスが水を弾くメカニズムです。

そのため、ワックスが薄くなったり剥がれたりした箇所から浸水が始まります。バブアーの防水性は「永久的なもの」ではなく、定期的なリプルーフ(再ワックス加工)によって維持する必要がある、という点が化繊の防水アウターとの大きな違いです。

この「メンテナンスありきの防水性」を理解していないと、「防水ジャケットなのに水が染みてきた」という後悔につながります。

ワックスドコットンの経年変化——「育てる」素材の魅力

ワックスドコットンの最大の特徴は、使い込むほど風合いが変わる経年変化です。新品時はツヤのある硬めの質感ですが、着込んでいくとワックスが馴染み、肘や肩などの可動部分にシワや色の濃淡(パティーナ)が生まれます。

この経年変化は、革靴やデニムと同じ「育てる楽しみ」として愛好家に高く評価されています。5年、10年と着続けることで、同じモデルでも一着ずつ異なる表情になるのがワックスドコットンの醍醐味です。

実は、バブアーの「匂い」や「ベタつき」も、2〜3年着込むと大幅に落ち着きます。新品の状態がピークで、着用とともにワックスが繊維に馴染んで表面のベタつきが減り、匂いも穏やかになっていきます。購入直後の印象だけで手放してしまうのは、ワックスドコットンの真価を知る前のもったいない判断かもしれません。

ワックスドコットンの弱点——熱・摩擦・紫外線に注意

ワックスドコットンには明確な弱点もあります。まず熱に弱い点です。ワックスは60〜70℃程度で溶け始めるため、暖房器具の近くに置いたり、直射日光が当たる場所に長時間放置すると、ワックスが溶けてムラになったり生地が傷みます。

また、強い摩擦にも注意が必要です。リュックの肩紐が当たる部分や、カバンとの擦れが多い箇所はワックスが早く剥がれ、その部分だけ色が薄くなります。防水性も局所的に低下するため、摩擦の多い使い方をする場合はこまめにリプルーフが必要です。

紫外線による退色も起こります。ワックスドコットンの深いオリーブグリーンやネイビーは、紫外線に長期間さらされると色褪せが進みます。保管時は直射日光を避け、風通しのよいクローゼットにハンガーで吊るすのが鉄則です。

🧵 素材データ

素材名:ワックスドコットン(オイルドクロス)

原料:コットン(綿)+パラフィンワックス+天然オイル

防水性:中程度(小雨〜中程度の雨に対応、豪雨には不向き)

重量:一般的なコットン生地の約1.2〜1.3倍(ワックス分)

洗濯:家庭洗濯不可・ドライクリーニング不可(冷水拭き取りのみ)

メンテナンス:年1〜2回のリプルーフ(再ワックス加工)推奨

向いている用途:アウトドア・フィールドワーク・タウンユース

※データは一般的な目安です。製品により異なります。

📖 教科書メモ

ワックスドコットンは「防水加工が永久に続く素材」ではなく、「定期的なメンテナンスで防水性を維持する素材」です。この認識のズレがバブアー後悔の根本原因になっています。

バブアーの「匂い」問題——後悔の原因になりやすい理由と対処法

匂いの正体はワックスに含まれる石油系成分

バブアーの匂いの正体は、ワックスに含まれるパラフィン(石油由来の炭化水素)です。パラフィンワックスは常温では固体ですが、体温や室温でわずかに揮発成分が放出されるため、独特の「油っぽい匂い」がします。

匂いの強さは生産時期やモデルによっても異なります。バブアーは2005年前後にワックスの配合を見直し、現行品は旧モデルに比べて匂いがマイルドになっているとされています。それでも化繊のアウターにはない独特の匂いがあることに変わりはありません。

店舗では換気が効いているため匂いが気になりにくいですが、満員電車や暖房の効いた室内では匂いが目立ちやすくなります。「試着では平気だったのに、日常で着ると匂いが気になる」というのは、環境の違いによるギャップです。

匂いを軽減する3つの方法

まず最も効果的なのは、購入後すぐに風通しのよい日陰で3〜7日間陰干しする方法です。表面の揮発性ワックス成分が飛ぶことで、初期の強い匂いがかなり和らぎます。直射日光はワックスを溶かすので避けてください。

次に、ワックスの塗り直し(リプルーフ)のタイミングで匂いの少ないワックスに変える方法があります。バブアー純正のリプルーフ用ワックス「ソーンプルーフドレッシング」は比較的匂いが穏やかですが、社外品にはさらに匂いの少ないワックスもあります。

3つ目は、着用を重ねることです。前述のとおり、2〜3年着込むとワックスが繊維に定着して揮発成分が減り、匂いは購入時の半分以下にまで落ち着くとされています。匂いが気になる最初の時期を乗り越えられるかどうかが、バブアーと長く付き合えるかの分かれ目です。

匂いがどうしても無理な場合の選択肢

「陰干しもしたけど、やっぱり匂いが受け入れられない」という場合は、ワックスを完全に除去する方法(アンワックス加工)もあります。ぬるま湯と中性洗剤で繰り返し洗うことでワックスを落とせますが、当然ながら防水性は失われます。

ワックスを落としたバブアーは、コットンジャケットとして使うことになります。風合いは柔らかくなり、軽くもなりますが、バブアーの核であるワックスドコットンとしての価値はなくなるため、この選択は慎重に考えるべきです。

もう一つの選択肢は、バブアーのノンワックスモデルを最初から選ぶことです。バブアーは近年、ナイロンやポリエステル素材のジャケットも多数展開しており、ブランドのデザイン性は保ちつつ匂い問題を回避できます。ワックスドコットンにこだわりがなければ、ノンワックスモデルは後悔リスクを大幅に下げられる選択肢です。

⚠️ 注意

バブアーのワックスドコットンジャケットに消臭スプレーを使うのはNGです。スプレーの成分がワックスと反応してシミやムラの原因になることがあります。匂い対策は「陰干し」と「着込むこと」が基本です。

バブアーのお手入れは大変?リプルーフの手間と頻度を解説

リプルーフとは何か——なぜ必要なのか

リプルーフ(Re-proof)とは、ワックスドコットンの表面にワックスを塗り直して防水性を回復させるメンテナンスのことです。ワックスは着用や摩擦で少しずつ薄くなっていくため、定期的にリプルーフしないと防水性が低下し、雨がコットン生地に染み込むようになります。

リプルーフの頻度は、着用頻度や環境によりますが、一般的に年1〜2回が目安です。週に3〜4回着る人は年2回、休日だけ着る人は年1回程度で十分とされています。ワックスが薄くなってきたサインは、「生地の色が白っぽくなった」「水を弾かなくなった」の2つです。

リプルーフを怠ると、防水性が失われるだけでなく、生地自体の劣化も進みやすくなります。ワックスはコットン繊維を保護する役割も担っているため、ワックスが抜けた状態で雨に濡れると繊維の傷みが加速します。「お手入れが面倒」という理由でリプルーフを放置するのは、バブアーの寿命を縮める行為です。

自宅でリプルーフする方法と必要な道具

リプルーフは自宅でも行えます。必要な道具は、リプルーフ用ワックス(バブアー純正「ソーンプルーフドレッシング」が定番、200ml缶で2,500〜3,500円程度)、ドライヤー、スポンジまたは布、新聞紙です。

📋 リプルーフの基本手順
1

ジャケット表面の汚れを冷水で拭き取り、完全に乾かす

2

ワックス缶を湯煎して溶かす(60〜70℃のお湯に缶ごと入れる)

3

スポンジにワックスを取り、生地に薄く均一に塗り広げる(縫い目・折り返し部分は念入りに)

4

ドライヤーの温風を当てながらワックスを生地に浸透させる(約30cm離して均一に)

5

風通しのよい場所で24時間以上乾燥させて完了

作業時間は慣れれば1〜2時間程度です。ポイントは「薄く均一に塗ること」で、厚塗りするとベタつきや色ムラの原因になります。初めてのリプルーフでよくある失敗は、ワックスを塗りすぎて表面がテカテカになり、ベタつきが悪化するケースです。「足りないかな」と思うくらいの量から始めて、様子を見ながら追加するのがコツです。

プロに任せるリプルーフサービスの活用

自分でリプルーフする自信がない場合は、プロに依頼する方法もあります。バブアー公式では「バブアー リペアセンター」(旧・バブアー リプルーフサービス)を展開しており、正規店経由で依頼できます。費用は6,000〜10,000円程度、期間は2〜4週間が目安です(※最新の料金・期間は公式サイトでご確認ください)。

公式以外にも、ワックスジャケット専門のクリーニング店やリペアショップがリプルーフサービスを提供しています。料金は店舗によりますが、5,000〜8,000円程度が相場です。

プロに任せるメリットは、ワックスの塗りムラが少なく仕上がりが均一になることと、同時にほつれや破れの修理も依頼できることです。年に1回プロに出すだけで、バブアーのコンディションを良好に保てます。「お手入れが大変で後悔した」という声の多くは、自分で全部やろうとしたケースです。プロのサービスをうまく活用すれば、お手入れのハードルは大幅に下がります。

📖 教科書メモ

リプルーフは「年1〜2回、費用は自分でやれば約3,000円、プロに頼めば6,000〜10,000円」が目安です。バブアーの購入価格に加えて、この維持コストも計算に入れておきましょう。

バブアーと他素材アウターの比較|防水性・重さ・メンテナンス性で見る違い

ワックスドコットン vs ゴアテックス vs ナイロン——防水性能の違い

バブアーの購入を検討するとき、「同じ価格帯で別の防水アウターを買ったほうがよかった」という後悔も見られます。ここでは素材ごとの特性を客観的に比較してみましょう。

ワックスドコットンの防水性は「小雨〜中程度の雨」に対応するレベルで、耐水圧に換算すると約1,000〜3,000mm程度とされています。一方、ゴアテックスの耐水圧は25,000mm以上、一般的な防水ナイロンでも5,000〜10,000mm程度です。

つまり純粋な防水性能だけを見れば、ワックスドコットンはゴアテックスやナイロンに大きく劣ります。バブアーを「雨の日用の防水アウター」として購入すると、豪雨時に浸水して後悔する可能性が高いです。バブアーの防水性は「多少の雨なら弾く」程度と理解しておくのが適切です。

比較項目 ワックスドコットン
(バブアー)
ゴアテックス 防水ナイロン
耐水圧 約1,000〜3,000mm 25,000mm以上 5,000〜10,000mm
透湿性 低い(蒸れやすい) 高い 中程度
重量(Mサイズ目安) 約1.2〜1.4kg 約400〜600g 約500〜700g
洗濯 不可(拭き取りのみ) 洗濯機可(中性洗剤) 手洗い〜洗濯機可
メンテナンス 年1〜2回リプルーフ必要 撥水スプレーのみ 撥水スプレーのみ
経年変化 ◎(味が出る) △(劣化が目立つ) △(劣化が目立つ)
価格帯(目安) 5〜8万円 3〜10万円 1〜5万円

バブアーが「向いている人」と「向いていない人」

比較データから見えてくるのは、バブアーは「機能性」で選ぶアウターではなく、「素材の風合いと経年変化を楽しむ」アウターだということです。

バブアーが向いているのは、防水性よりも風合いやデザインを重視する人、経年変化を楽しめる人、年1〜2回のメンテナンスを苦にしない人です。逆に、高い防水性や軽さを求める人、洗濯できるアウターがいい人、メンテナンスの手間を一切かけたくない人には向いていません。

後悔する人の多くは、「防水アウター」としての機能をバブアーに期待しすぎているケースです。バブアーの本質はあくまで「ワックスドコットンという素材を纏う体験」であり、機能性だけを比較すれば化繊アウターに軍配が上がる場面がほとんどです。この認識のズレを購入前に解消しておくことが、後悔を防ぐ最大のポイントです。

意外と知られていない——バブアーは「防寒着」ではない

バブアーで意外と多い誤解が「冬のアウターとして使える」というものです。実は、ワックスドコットン自体には保温性がほとんどありません。コットンは断熱性が低い繊維で、ワックスを塗っても保温性は向上しません。

バブアーのジャケットは本来、イギリスの秋〜春先にかけての「防風・防水」が目的です。日本の真冬(気温5℃以下)にバブアー1枚で外出すると、寒さに耐えられないという声は多いです。厚手のニットやフリースを中に着込むか、ライナー(キルティングの中綿インナー)を別途購入する必要があります。

バブアー純正のライナーは10,000〜20,000円程度で、ジャケット本体に取り付け可能です。ただしライナーを入れると重量がさらに増すため、総重量は1.5〜2kgを超えることもあります。「冬のメインアウター」として購入を考えている場合は、この点を踏まえて判断してください。

後悔しないバブアーの選び方|モデル・サイズ・用途別ガイド

定番モデル4種の特徴と選び方

バブアーのワックスドコットンジャケットには多数のモデルがありますが、定番として押さえておきたいのは以下の4モデルです。

「ビデイル(Bedale)」はバブアーの代名詞ともいえるショート丈モデルで、着丈が短めのため動きやすく、カジュアルなタウンユースに適しています。重量は約1.2kgと、バブアーの中では比較的軽量です。

「ビューフォート(Beaufort)」はビデイルより着丈がやや長い腰丈モデルで、狩猟用に設計された大きな背面ポケット(ゲームポケット)が特徴です。ビデイルと並んで人気がありますが、着丈が長い分、身長165cm以下の方はバランスに注意が必要です。

「ボーダー(Border)」はロング丈のモデルで、膝上まで覆う長さがあります。防風・防水の範囲が広い反面、重量は約1.8kgと重く、カジュアルに着こなすには上級者向けです。

「SLビデイル(SL Bedale)」はビデイルのスリムフィット版で、日本人の体型に合いやすいシルエットです。ただし中に厚手のニットを着込む余裕が少ないため、真冬のレイヤリングには向きません。

サイズ選びで後悔しないためのポイント

バブアーのサイズ選びは後悔に直結しやすいポイントです。バブアーはイギリスのブランドで、サイズ表記はUK基準です。一般的に、日本のサイズ感より1〜2サイズ大きめに作られているため、普段Lサイズの人がバブアーでもLを選ぶとオーバーサイズになりがちです。

目安として、日本のMサイズ(胸囲88〜96cm程度)の人はバブアーの36(S相当)、日本のLサイズ(胸囲96〜104cm程度)の人はバブアーの38(M相当)を基準に試着するのがおすすめです。ただし、中にニットやライナーを着込むことを想定するなら、1サイズ上げるのも選択肢です。

よくある失敗は、「大きめを買って余裕を持たせよう」とした結果、袖が長すぎて手が隠れてしまうケースです。バブアーは袖丈が長めの設計なので、身幅だけでなく袖丈も必ず確認してください。可能であれば店舗での試着を強くおすすめします。

用途別の後悔しないモデル選び

どのモデルを選ぶかは、「どんなシーンで着るか」から逆算するのが後悔しない方法です。

通勤・タウンユースが中心なら、動きやすいショート丈の「ビデイル」か「SLビデイル」が合います。スーツの上にも羽織りやすく、自転車通勤にもショート丈のほうが邪魔になりません。

休日のアウトドアや犬の散歩など、フィールドでの使用がメインなら「ビューフォート」が適しています。大きなポケットに手袋やリードを入れられる実用性があり、腰丈で下半身の防風効果も高いです。

雨天時の外出や釣り・狩猟など本格的なアウトドアなら「ボーダー」のロング丈が有利ですが、日常使いには重すぎるため、「休日用の1着」として割り切る覚悟が要ります。

ワックスの匂いやベタつきを避けたいなら、最初からノンワックスモデル(ナイロン製のビデイル等)を選ぶのが最もリスクの低い選択です。バブアーのデザインは好きだけれどワックスドコットンの特性が不安、という人にはこの選択肢が最適です。

📖 教科書メモ

バブアー初心者が最も後悔しにくいのは「ビデイルの36または38サイズ」です。軽さ・着丈・汎用性のバランスが良く、タウンユースにもフィールドにも対応できます。

バブアーに関するよくある疑問Q&A

バブアーは何年くらい持つ?寿命の目安

適切にリプルーフを続ければ、バブアーのワックスドコットンジャケットは20〜30年以上使えるとされています。イギリスでは親から子へ受け継ぐこともあるほどで、耐久性は化繊アウターの比ではありません。

コットン自体が丈夫な天然繊維であり、ワックスによる保護効果も加わるため、適切なメンテナンスさえ行えば生地が破れることはほとんどありません。仮に袖口やポケット周辺がほつれても、バブアーの修理サービスで補修可能です。

ただし「メンテナンスなしで放置した場合」は話が変わります。ワックスが抜けた状態で雨に濡れることを繰り返すと、コットン繊維が劣化してカビが生えたり、生地が薄くなったりします。バブアーの寿命は「持ち主のメンテナンス次第」と言えます。

Q. バブアーは夏でも着られる?
A. 日本の夏(6〜9月)にワックスドコットンを着るのは現実的ではありません。ワックスの匂いが気温で強まり、透湿性も低いため蒸れが激しくなります。バブアーの適温は10〜20℃前後で、日本では10月〜4月頃が着用シーズンの目安です。

バブアーの中古やヴィンテージは買っても大丈夫?

バブアーはヴィンテージ市場でも人気があり、中古品が2〜4万円程度で流通しています。年代物のバブアーには独特の風合いがあり、新品にはない魅力がありますが、注意点もあります。

最大の注意点は「ワックスの状態」です。前のオーナーがリプルーフを放置していた場合、ワックスがまだら状に抜けていたり、カビが生えていたりすることがあります。購入前に生地の状態をよく確認し、全体的に白っぽくなっている場合はリプルーフが必要と考えてください。

また、旧モデル(2005年以前)はワックスの配合が現行品と異なり、匂いがかなり強い場合があります。ヴィンテージの風合いを楽しみたいなら匂いも含めて受け入れる覚悟が必要です。匂いに敏感な人は、現行モデルの新品を選んだほうが無難です。

バブアーを売却するときの注意点

「バブアーを買って後悔したから手放したい」という場合、リセールバリューが比較的高いのはバブアーの良いところです。定番モデル(ビデイル、ビューフォート)は中古市場で需要があり、状態が良ければ購入価格の30〜50%程度で売却できるケースもあります。

売却時にリプルーフを済ませておくと、見た目の印象が良くなり買取価格が上がる傾向があります。逆に、ワックスが抜けて白っぽくなった状態やカビが生えた状態では、大幅に査定額が下がります。

フリマアプリやオークションで個人売買する場合は、匂いに関するトラブルに注意してください。「匂いが想像以上にきつい」というクレームは、バブアーの中古取引で起きやすいトラブルの一つです。出品時に「ワックスドコットン特有の匂いがあります」と明記しておくことをおすすめします。

まとめ|バブアーで後悔しないために押さえておきたいポイント

バブアーで後悔する原因のほとんどは、ワックスドコットンという素材の特性を知らずに購入してしまうことに集約されます。匂い、ベタつき、重さ、洗えない、メンテナンスの手間——これらはすべてワックスドコットンの「特性」であり、「欠点」と捉えるか「味」と捉えるかは、購入前の理解度で決まります。

この記事のポイントを振り返りましょう。

  • バブアー後悔の主な原因は「匂い・ベタつき・重さ・洗えない・メンテナンスの手間」の5つ
  • ワックスドコットンの防水性は「小雨対応レベル」であり、豪雨には不向き(耐水圧は約1,000〜3,000mm)
  • 匂いやベタつきは2〜3年着込むと大幅に落ち着く——新品の印象だけで判断しない
  • リプルーフは年1〜2回必要で、自分でやれば約3,000円、プロに頼めば6,000〜10,000円が目安
  • サイズはUK基準で大きめ——日本サイズより1〜2サイズ下を基準に試着する
  • ワックスの匂いやベタつきが不安なら、ノンワックスモデルを選ぶのが最もリスクが低い
  • バブアーの本質は「機能性アウター」ではなく「素材の経年変化を楽しむアウター」

バブアーは、素材の特性を理解して選べば、20年以上付き合える相棒になり得るアウターです。逆に、特性を知らずに「なんとなくかっこいいから」で買ってしまうと、後悔する確率が跳ね上がります。

まずは店舗で試着して、匂いや重さを体感してみてください。それがバブアーとの相性を見極める一番確実な方法です。可能であれば、晴れた日に30分ほど着て歩いてみると、日常使いのイメージがつかみやすくなります。

バブアーの魅力は「一着を長く育てる楽しさ」にあります。そのためには、購入前に素材を知り、購入後にきちんとメンテナンスすること。この2つを押さえておけば、バブアーで後悔することはほとんどなくなるはずです。

※情報は記事執筆時点のものです。価格・仕様の最新情報はメーカー公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

布や生地のことを調べれば調べるほど「もっと 早く知りたかった」と思うことばかり。リネンのシワに悩んだり、カ ーテン選びで迷ったり、入園グッズの生地がわからなかったり——そんな「布の困った」を解決するために、このサイトを立ち上げました。
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