遮光リネンカーテンは本当に暗くなる?等級の違いと後悔しない選び方ガイド

「リネンカーテンに憧れるけれど、遮光性が心配で踏み切れない」——そんな悩みを抱えていませんか。天然素材の風合いを楽しみたいのに、朝の光が眩しかったり外からの視線が気になったりすると、結局ポリエステルの遮光カーテンを選んでしまう方は少なくありません。結論から言えば、遮光リネンカーテンは「完全暗室」こそ難しいものの、裏地や織りの工夫で遮光等級2〜3級相当の暗さを確保できる製品が増えています。この記事では、遮光リネンカーテンの仕組みから選び方、お手入れまで、後悔しないために知っておきたい情報をまとめました。

📌 この記事でわかること

・遮光リネンカーテンと普通のリネンカーテンの構造的な違い
・遮光等級ごとの光の透け具合と選ぶ基準
・天然素材ならではのメリット・デメリットの正直な比較
・購入前にチェックすべき5つのポイントとお手入れのコツ

目次

遮光リネンカーテンとは?普通のリネンカーテンとの違いを理解しよう

カーテン

そもそもリネンカーテンが「透ける」と言われる理由

リネン(亜麻)の繊維は1本1本に天然のネジレ構造があり、織り上げたときに繊維同士の間にわずかな隙間が生まれます。この隙間こそがリネン特有の通気性を生み出す一方で、光を通しやすい原因でもあります。一般的なリネン生地の遮光率は40〜60%程度とされており、ポリエステル遮光カーテンの99.4%以上と比べると大きな差があります。つまり、何も加工していないリネンカーテンは構造上「透ける」のが当たり前なのです。「リネンカーテンを買ったら思ったより光が入って後悔した」という声が多いのは、この素材特性を知らずに購入してしまうことが原因です。

遮光リネンカーテンの基本構造——裏地と織りの二重の工夫

遮光リネンカーテンは、表地にリネンの風合いを残しつつ、遮光性を高める工夫を施した製品です。主な方法は2つあります。1つ目は「裏地付きタイプ」で、リネン生地の裏側に遮光性のあるポリエステル裏地やアクリルコーティング裏地を縫い合わせる方法です。2つ目は「高密度織りタイプ」で、リネン糸を通常より密に織り込むことで生地自体の光の透過を減らす方法です。裏地付きタイプは遮光等級2級(遮光率99.80%以上)を確保しやすく、高密度織りタイプは遮光等級3級(遮光率99.40%以上)程度になることが多いです。注意点として、裏地付きタイプは表からはリネンの風合いが楽しめますが、窓側から見ると裏地の素材感が見えるため、外観を気にする場合は確認が必要です。

遮光リネンカーテンが注目されている背景

近年、インテリアのナチュラル志向が高まり、「化学繊維ではなく天然素材で窓周りを整えたい」というニーズが増えています。しかし従来のリネンカーテンでは寝室や西日の強い部屋には不向きでした。この需要と課題のギャップを埋める形で、遮光機能を備えたリネンカーテンが各メーカーから発売されるようになっています。2026年現在では、裏地の薄型化技術が進み、従来の遮光カーテンのような「重くて硬い」印象を軽減した製品も登場しています。ただし「遮光リネン」と名乗っていても、実際の遮光等級が明記されていない製品もあるため、スペック表記の確認は欠かせません。

📖 教科書メモ

遮光リネンカーテンは「裏地付き」か「高密度織り」の2タイプ。裏地付きなら遮光2級相当、高密度織りなら3級相当が目安です。

遮光リネンカーテンの遮光等級と光の透け具合を正しく知ろう

遮光等級1級〜3級の違いを数値で把握する

カーテンの遮光等級はJIS L 1055で定められており、遮光率によって等級が分かれます。1級は遮光率99.99%以上で、閉めるとほぼ真っ暗になります。2級は遮光率99.80〜99.99%未満で、人の顔の表情がわかる程度の暗さです。3級は遮光率99.40〜99.80%未満で、人の表情はわかるものの作業には暗い程度です。なお、2017年にNIF(日本インテリアファブリックス協会)が1級をさらにA++からCまで5段階に細分化しています。遮光リネンカーテンの多くは2〜3級に該当し、1級に達する製品はかなり限られます。「完全に真っ暗にしたい」という目的であれば、リネン素材だけでは難しいことを理解しておく必要があります。

遮光等級ごとの「体感の暗さ」をイメージする

数値だけでは実際の暮らしでどの程度暗くなるか想像しにくいものです。具体的に言えば、3級では晴天の日中にカーテンを閉めても室内は薄明るく、読書できるほどの明るさが残ります。2級では室内がかなり暗くなり、昼寝や午後の仮眠には十分ですが、わずかに光の輪郭が見えます。1級A++以上になると、日中でも目が慣れるまで室内の物がほとんど見えません。遮光リネンカーテンで2級を選べば、朝の強い日差しをやわらげつつ「真っ暗すぎない心地よい暗さ」を得られます。一方で、シフト勤務などで日中に完全遮光が必要な場合は、リネンカーテンの内側にロールスクリーン型の遮光ブラインドを組み合わせるのが現実的な解決策です。

「遮光」と「遮像」「UVカット」は別の機能

遮光リネンカーテンを選ぶ際に混同しやすいのが「遮像」と「UVカット」です。遮光は光を遮る機能、遮像は外から室内のシルエットが見えにくくする機能、UVカットは紫外線を遮断する機能で、それぞれ独立した性能です。リネンは繊維自体にUVカット効果があり、一般的にUVカット率15〜20%程度とされていますが、専用の加工を施したポリエステルカーテンのUVカット率80〜90%と比較すると低めです。遮像性についても、リネンの透け感は遮像には不利に働きます。「遮光リネン」という名前だけで全機能が揃うと考えず、自分が一番求めている機能を明確にしてから選ぶことが失敗を防ぐポイントです。

📖 教科書メモ

遮光リネンカーテンの多くは遮光2〜3級。「完全に真っ暗」にしたい場合は、遮光ブラインドとの併用を検討しましょう。

遮光リネンカーテンのメリット——天然素材ならではの魅力とは

調湿・通気性で窓周りの結露やカビを軽減できる

リネン繊維は自重の約20%の水分を吸収できるとされ、コットンの約1.5倍の吸水性を持っています。この特性により、窓ガラスとカーテンの間にこもりやすい湿気を繊維が吸い取り、乾燥時に放湿するため、結露によるカビの発生リスクを軽減できます。ポリエステル遮光カーテンは吸水性がほぼゼロ(公定水分率0.4%)のため、冬場に窓周りが結露するとカーテン裏面に水滴がつき、黒カビが生えやすくなります。一方、裏地付き遮光リネンカーテンでも、表地のリネン部分が室内側の湿気を吸うため、一般的なポリエステルカーテンより湿気がこもりにくい傾向にあります。ただし裏地がポリエステルの場合、窓側の結露対策としては限界があるので、換気との併用が大切です。

静電気が起きにくく花粉やホコリが付着しにくい

リネンは天然繊維の中でも帯電しにくい素材です。ポリエステルは摩擦帯電しやすく、冬場や乾燥した室内でカーテンに触れるとパチッと静電気が起きることがあります。静電気が発生するとホコリや花粉を吸着しやすくなり、カーテン表面が汚れの温床になります。リネンはこの静電気の発生が少ないため、ホコリや花粉がカーテンに張りつきにくく、軽く払うだけで落ちやすいという利点があります。花粉症の方やアレルギーが気になる家庭では、この特性は見逃せないメリットです。口コミでも「ポリエステルカーテンからリネンに変えたらホコリの付き方が減った」という傾向の声が見られます。

経年変化で風合いが育ち、インテリアに馴染む

リネンは使い始めはパリッとした張りがあり、洗濯を重ねるごとに繊維がほぐれて柔らかくなっていきます。この経年変化は「くたびれる」のではなく、独特のとろみのあるドレープが生まれ、窓辺の表情が豊かになる変化です。ポリエステルカーテンは新品時がピークで、年数が経つと生地が薄くなったり色褪せたりしますが、リネンは10年以上使い続けても繊維の強度が落ちにくいとされています。天然繊維の中でもリネンは引張強度がコットンの約2倍と高く、耐久性に優れているのがその理由です。注意点として、直射日光が常に当たる面は紫外線による退色が進みやすいため、レースカーテンとの二重掛けで紫外線を和らげるのがおすすめです。

💡 豆知識

リネンの引張強度は湿った状態でさらに約20%上がるとされています。洗濯で繊維が弱る心配が少なく、「洗うほど育つカーテン」と言われる所以です。

📖 教科書メモ

遮光リネンカーテンのメリットは「調湿・静電気の少なさ・経年変化の美しさ」。遮光機能だけでなく、暮らしの快適さにも貢献します。

遮光リネンカーテンのデメリットと購入前に知っておきたい注意点

洗濯で縮むリスクと縮み率の目安

リネンカーテンの最大のデメリットは、洗濯時の縮みです。未加工のリネン生地は初回洗濯で丈方向に5〜10%、幅方向に3〜5%程度縮むとされています。高さ200cmのカーテンなら、10〜20cm短くなる計算です。多くのメーカーはあらかじめ防縮加工(サンフォライズ加工など)を施していますが、それでも1〜3%程度の縮みは残ることがあります。遮光リネンカーテンの裏地付きタイプの場合、表地のリネンと裏地のポリエステルで縮み率が異なるため、洗濯後に生地がつれたり波打ったりするケースがあります。購入時に「洗濯可能か」「防縮加工済みか」「推奨の洗い方」を必ず確認し、初回は丈を長めにオーダーするのが安全策です。

価格帯はポリエステル遮光カーテンの2〜4倍が相場

遮光リネンカーテンの価格は、幅100cm×丈200cmの1枚あたり15,000〜40,000円程度が相場です。同サイズのポリエステル遮光カーテンが3,000〜10,000円程度で手に入ることを考えると、2〜4倍のコストがかかります。この価格差は、リネン原料(フラックス)の栽培から繊維加工までに手間がかかること、さらに遮光のための裏地や高密度織りの追加工程が加わることが理由です。ただし、リネンの耐久性を考えると、ポリエステルカーテンの平均買い替え周期が3〜5年であるのに対し、リネンは適切なお手入れで10年以上使えるため、長期的なコストパフォーマンスで見ると差は縮まります。予算が限られる場合は、寝室だけ遮光リネンカーテンにし、リビングは通常のリネンカーテンにするなど、部屋ごとに使い分ける方法もあります。

カラー展開が限られやすい

リネンは化学繊維と比べて染色が難しい素材です。繊維の表面にワックス層(ペクチン)があるため、染料が均一に浸透しにくく、鮮やかな原色やビビッドカラーの発色が得にくいという特性があります。そのため、遮光リネンカーテンのカラー展開は生成り・ベージュ・グレー・オフホワイト・カーキなどのナチュラルトーンが中心です。「子供部屋にポップな色のカーテンを付けたい」「インテリアのアクセントカラーに使いたい」という場合は選択肢が限られます。一方、このナチュラルカラーこそがリネンカーテンの魅力でもあり、木製家具や無垢フローリングとの相性は抜群です。色選びで迷ったら、壁の色より1〜2トーン暗い色を選ぶと空間に奥行きが出やすくなります。

⚠️ 注意

裏地付き遮光リネンカーテンを家庭で洗濯する場合、表地と裏地の縮み率の差でシワやつれが発生することがあります。必ず製品の洗濯表示を確認し、初めての洗濯はドライクリーニングを検討してください。

遮光リネンカーテンの選び方——失敗しない5つのチェックポイント

チェック1:遮光等級の「数値」で選ぶ

最も重要なのは、製品に遮光等級が明記されているかどうかです。「遮光風」「光を抑える」といった曖昧な表現だけで、JIS規格の遮光等級が記載されていない製品は、実際の遮光率が低い可能性があります。寝室用なら最低でも遮光2級以上を選びましょう。リビングや書斎で「やわらかく光を抑えたい」程度なら3級でも十分です。NIF認定の遮光マークが付いている製品は第三者機関の試験を経ているため、数値の信頼性が高いです。やりがちな失敗として、「生地サンプルを手に当てて透け感を確認した」だけで購入を決めてしまうケースがあります。サンプルと実際の窓に吊るした状態では光の入り方がまったく異なるため、必ず等級の数値で判断してください。

チェック2:裏地の素材と縫製方式を確認する

裏地付き遮光リネンカーテンの場合、裏地の素材は大きく「ポリエステル裏地」と「アクリルコーティング裏地」に分かれます。ポリエステル裏地は軽量で洗濯しやすいですが、遮光等級は2〜3級にとどまります。アクリルコーティング裏地は遮光性が高く1級に近づけますが、通気性が落ちるためリネンの調湿メリットが半減します。また、縫製方式には「縫い付けタイプ」と「取り外し可能タイプ」があります。取り外し可能タイプなら、季節に応じて裏地を外して通気性を重視したり、付けて遮光性を高めたりと使い分けができます。購入前に「裏地の素材は何か」「取り外しはできるか」の2点は必ず確認しましょう。

チェック3:サイズは「丈+10〜15cm長め」でオーダーする

リネンカーテンの縮みを考慮し、仕上がり丈は窓枠下から10〜15cm長めにオーダーするのが定番の考え方です。防縮加工済みの製品でも、湿度の高い梅雨時期に若干伸び、乾燥する冬に縮むというリネン特有の「呼吸する動き」があります。あえて床に裾が少しつく「ブレイクスタイル」にすると、縮みが起きても丈が足りなくなる心配がなく、見た目にもリネンのラフな風合いが引き立ちます。逆にジャストサイズで購入すると、洗濯後に窓の下部が数センチ開いてしまい、そこから光が漏れて遮光性が大幅に落ちることがあります。「ぴったり」より「少し長め」を意識するのが遮光リネンカーテン選びの鉄則です。

チェック4:色と厚みで遮光性が変わることを理解する

同じリネン素材でも、生地の色と厚みによって遮光性は変わります。濃い色(チャコール、ダークブラウン、ネイビーなど)は淡い色(生成り、ホワイト、ベージュ)より光を通しにくく、同じ織り密度でも遮光率が5〜15ポイント高くなる場合があります。生地の重さ(目付け)も指標になり、一般的なリネンカーテン生地は150〜250g/㎡ですが、遮光性を求めるなら200g/㎡以上を選ぶと良いでしょう。ただし濃い色は退色が目立ちやすいという側面もあります。南向き・西向きの窓で直射日光が長時間当たる場合は、中間色(グレー、カーキなど)を選ぶと退色が目立ちにくく、遮光性とのバランスが取りやすくなります。

📖 教科書メモ

遮光リネンカーテン選びの5つのチェック:①遮光等級の数値 ②裏地の素材と脱着 ③丈は長めにオーダー ④色と厚みの遮光差 ⑤実物サンプルの確認。

遮光リネンカーテンと他素材カーテンを徹底比較してみよう

リネン・コットン・ポリエステルの遮光カーテン比較表

遮光カーテンに使われる主な素材を比較すると、それぞれに得意・不得意がはっきりしています。以下の比較表で、素材選びの判断材料を整理しましょう。

比較項目 遮光リネン 遮光コットン 遮光ポリエステル
遮光等級 2〜3級 2〜3級 1〜3級
調湿性 ×
耐久性(引張強度)
洗濯の縮みやすさ △(縮みやすい) △(縮みやすい) ◎(縮みにくい)
価格帯(100×200cm/1枚) 15,000〜40,000円 8,000〜25,000円 3,000〜10,000円
カラー展開 △(ナチュラル系中心) ○(中程度) ◎(豊富)

この表を見ると、遮光リネンカーテンは「調湿性」と「耐久性」に優れる一方、「遮光等級の上限」と「洗濯の手軽さ」ではポリエステルに及びません。素材選びは「何を最優先するか」で決まります。

意外と知られていないリネンとコットンの遮光性能の差

天然素材同士で比較した場合、リネンとコットンの遮光性能はほぼ同等と思われがちですが、実は繊維の構造に違いがあります。リネンの繊維断面は多角形で不規則な形状をしており、光が繊維の隙間で乱反射しやすい特性があります。一方、コットンの繊維断面はそら豆のような扁平な形状で、光が一方向に通り抜けやすい構造です。このため、同じ織り密度・同じ厚みの生地で比較すると、リネンのほうがわずかに遮光率が高くなる傾向があります。差は数%程度なので劇的な違いではありませんが、「天然素材で少しでも遮光性を高めたい」ならリネンに軍配が上がります。ただしコットンはリネンより染色しやすいため、濃色展開が豊富で、色の力で遮光性を補える点は考慮に値します。

「リネン×ポリエステル混紡」という第三の選択肢

リネン100%にこだわらなければ、リネンとポリエステルの混紡生地という選択肢もあります。一般的にリネン55〜70%×ポリエステル30〜45%程度の混紡が多く、リネンの風合いと通気性を残しつつ、ポリエステルの形状安定性と縮みにくさを兼ね備えた素材です。遮光性については、ポリエステル混紡であっても裏地や高密度織りの有無で決まるため、混紡だから遮光が上がるわけではありません。メリットは、洗濯による縮みが1〜2%程度に抑えられること、シワになりにくいこと、価格がリネン100%より20〜30%ほど安くなることです。デメリットは、リネン100%特有の「くたっとした経年変化」が出にくく、静電気も100%リネンよりやや発生しやすい点です。「リネンの雰囲気は好きだけれどお手入れの手間が気になる」という方には有力な候補です。

📖 教科書メモ

リネン100%・コットン・ポリエステル・混紡それぞれに一長一短。「調湿と風合い」を優先するならリネン、「遮光性とコスト」を優先するならポリエステルが合理的です。

部屋別・シーン別の遮光リネンカーテン活用術

寝室には遮光2級以上の裏地付きリネンカーテンが最適

寝室は遮光性が最も求められる部屋です。遮光リネンカーテンを寝室に使う場合、遮光2級以上の裏地付きタイプを選ぶのが基本です。2級であれば朝日が差し込んでも「うっすら明るい」程度に抑えられ、自然な目覚めを妨げません。完全遮光を求めるなら、カーテンレールを窓枠より左右それぞれ10cm以上広く設置し、カーテンの隙間からの光漏れを防ぐ「リターン仕様」にするのが効果的です。また、上部からの光漏れにはカーテンボックスの設置が有効です。これらの工夫を組み合わせれば、遮光2級のリネンカーテンでも体感的にはかなり暗い寝室をつくることができます。やりがちな失敗として、見た目のおしゃれさだけで遮光3級の薄手タイプを選んでしまい、早朝の光で眠りが浅くなるケースがあります。寝室では見た目より遮光性能を優先しましょう。

リビングでは遮光3級で光をやわらかく楽しむ

リビングは寝室ほどの遮光性は必要なく、むしろ日中の自然光を適度に取り入れたい空間です。遮光3級の遮光リネンカーテンなら、強い直射日光を和らげながらも室内を暗くしすぎず、リネン特有の光の透過感を楽しめます。西日が強い部屋では、厚手のリネンカーテンとレースカーテンの二重掛けにすると、午後の強い光を段階的にコントロールできます。季節による使い分けもおすすめで、夏は遮光リネンカーテンで日差しを遮り室温上昇を抑え、冬はカーテンを開けて太陽光の暖かさを取り入れるという方法です。テレビ周りに光が反射して画面が見にくい場合は、テレビ側の窓にだけ遮光等級の高いものを選ぶなど、窓ごとに使い分けるのも合理的です。

子供部屋・書斎・和室での使いこなし方

子供部屋では、規則正しい生活リズムを作るために朝はある程度光を入れ、昼寝のときだけ暗くしたいというニーズがあります。裏地が取り外しできるタイプの遮光リネンカーテンなら、成長に応じて裏地を付けたり外したりできるので便利です。書斎やワークスペースではモニターへの映り込みを防ぐために遮光が欲しい反面、自然光で手元を照らしたいという矛盾した要望があります。この場合、デスクの正面の窓は遮光タイプ、横の窓は通常のリネンカーテンと配置を分けるのが効果的です。和室にリネンカーテンを使う場合は、生成りやベージュの色味が障子のような柔らかい光を再現でき、畳や木の建具と自然に調和します。和室ではカーテンよりプリーツスクリーンを選ぶ方もいますが、リネンカーテンのドレープ感を好んで取り入れる方も増えています。

📋 部屋別おすすめ遮光等級の目安

1

寝室:遮光2級以上+リターン仕様で光漏れ対策

2

リビング:遮光3級で自然光とのバランスを取る

3

子供部屋・書斎:裏地脱着タイプで柔軟に対応

遮光リネンカーテンを長く愛用するためのお手入れ方法

日常のお手入れは「ブラッシング+換気」で十分

遮光リネンカーテンの普段のお手入れは、週に1回程度やわらかいブラシやハンディモップでホコリを払い、窓を開けて換気するだけで十分です。リネンは静電気が起きにくいため、ホコリが繊維の奥に入り込みにくく、表面を軽く払うだけで大部分が落ちます。掃除機のブラシノズルを弱モードで使うのも効果的ですが、強い吸引力で生地を引っ張ると織り目が崩れる場合があるため、必ず弱設定にしてください。裏地付きタイプの場合は、裏地と表地の間にホコリが溜まりやすいので、月に1回はカーテンを揺すって隙間のホコリを落としましょう。日常の手入れをこまめに行うことで、洗濯の頻度を年1〜2回に抑えられ、縮みのリスクも最小限にできます。

洗濯するなら「手洗い・ぬるま湯・陰干し」の三原則

遮光リネンカーテンを家庭で洗う場合は、30℃以下のぬるま湯で手洗い、もしくは洗濯機のデリケートコースを使用します。洗剤は中性洗剤を使い、漂白剤は繊維を傷めるため避けてください。脱水は洗濯機で30秒〜1分程度の短時間にとどめ、すぐにカーテンレールに吊るして形を整えながら陰干しします。直射日光での乾燥は紫外線による退色と過度な縮みの原因になります。裏地付きタイプは表地と裏地の縮み率の差でシワが出やすいため、可能であれば裏地を外してから別々に洗うのが理想的です。洗濯表示に「ドライクリーニングのみ」と記載されている製品は、無理に家庭洗いせずクリーニング店に依頼しましょう。費用はカーテン1枚あたり1,500〜3,000円程度が目安です。

シワが気になるときのアイロンのかけ方

洗濯後のリネンカーテンはどうしてもシワが目立ちます。気になる場合は、生地が半乾きの状態でスチームアイロンをかけると効率的です。温度は中温(150℃前後)に設定し、必ず裏面からあてます。表面から直接アイロンをあてると、リネン特有の光沢が失われたり、テカリが出たりすることがあります。裏地付きタイプでは、裏地のポリエステルが高温に弱い場合があるため、当て布を使うか低温設定にしてください。ただし、リネンカーテンの自然なシワ感はむしろインテリアの味として楽しむ方も多く、あえてアイロンをかけないという選択も正解です。吊るしたまま衣類用スチーマーで軽く蒸気を当てるだけでも、大きなシワはある程度伸びます。

✅ OK

  • 30℃以下のぬるま湯で手洗い
  • 中性洗剤を使用
  • 短時間脱水+カーテンレールで陰干し
❌ NG

  • 熱湯での洗濯(縮みが加速)
  • 漂白剤の使用(繊維が傷む)
  • 直射日光で乾燥(退色+過度な縮み)

まとめ:遮光リネンカーテンで「ちょうどいい暗さ」と心地よさを手に入れよう

遮光リネンカーテンは、天然素材の風合いと遮光機能を両立させたいという方にとって、理想的な選択肢です。完全遮光には向かない素材ですが、裏地付きタイプなら遮光2級相当の暗さを確保でき、寝室でも十分に活躍します。リネンならではの調湿性、静電気の起きにくさ、そして使い込むほどに柔らかくなる経年変化は、化学繊維のカーテンでは得られない魅力です。

ここで、この記事の要点を振り返っておきましょう。

  • 遮光リネンカーテンには「裏地付きタイプ(遮光2級)」と「高密度織りタイプ(遮光3級)」の2種類がある
  • 完全遮光(1級)を求めるなら、リネンカーテン+遮光ブラインドの併用が現実的
  • リネンの調湿性・静電気の少なさは、結露やホコリが気になる窓周りで大きなメリットになる
  • 洗濯時の縮み(5〜10%)を見越して、丈は10〜15cm長めにオーダーするのが安全
  • 価格はポリエステル遮光カーテンの2〜4倍だが、耐久年数を考えると長期コスパは良い
  • 寝室は遮光2級以上、リビングは3級が目安。部屋の用途に合わせて等級を選ぶ
  • 日常のお手入れはブラッシングと換気で十分。洗濯は年1〜2回、ぬるま湯手洗いが基本

まずは、カーテンを変えたい部屋の窓のサイズを測り、「その部屋でどの程度の暗さが必要か」を考えてみてください。寝室なら2級以上、リビングなら3級と、基準が定まれば選びやすくなります。遮光リネンカーテンは決して安い買い物ではありませんが、10年先も愛着を持って使い続けられる窓周りのパートナーになってくれるはずです。

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この記事を書いた人

布や生地のことを調べれば調べるほど「もっと 早く知りたかった」と思うことばかり。リネンのシワに悩んだり、カ ーテン選びで迷ったり、入園グッズの生地がわからなかったり——そんな「布の困った」を解決するために、このサイトを立ち上げました。
素材の特徴やお手入れ方法を、データや仕組みからわかりやすくお伝えしています。

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